体の動きがぎこちない、運動遊びが苦手な子への対応のコツ4選

普段育児をしていて、このようなことに悩んでいませんか?

運動全般が苦手で、外遊びは大嫌い。動き自体にもぎこちなさを感じます

保護者
保護者

ドアをバタンと閉めたり、ドタドタ音を立てて歩いたり、動作が乱暴

保護者
保護者

友達を呼ぶのにすごい力を入れて肩を叩いたり、手を痛いほど強く握ったりして、嫌がられることがあります

保護者
保護者

リュックを背負っているのを忘れて周りの人にぶつかったり、人の足を踏んでいるのに気づかない

子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります

同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります

そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です

これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください

この記事がおすすめな人

・お子さんの運動音痴が気になる人
・お子さんの動きがなんとなく気になる人
・お子さんが運動への苦手意識がある人

原因

自分の体なのに思うように動かせない

保護者
保護者

運動が苦手な要因にボディイメージの持ちにくさがあるよ!

ボディイメージとは、自分の体の輪郭や位置、力の入れ具合などを実感すること

これがうまく働かないと、思うように動きをコントロールできなくなってしまうのです

もう少し細かくみると、動きのぎこちなさは、筋肉や関節に感じる固有覚の鈍感さが考えられます

手や足の力の入れ具合や角度をどのくらいに保つのかがわからないので、ゆっくり、そっと、が実感できず、動作が乱暴になってしまうのです

見えない部分の感覚がない

あちこちぶつかる、人の足を踏んでいるのに気づかないというのは、見えない部分を想像をすることの苦手さと、感覚の鈍感さがあります

平衡感覚の調整が苦手

ブランコやプールで浮くのを怖がるのには、揺れを感じ取って自然に頭の位置や体の傾きを調整する前庭覚が関係します

ここがうまく働かないと、不安定な体勢は怖くて仕方がないのです

動きの手順が掴めない

例えば、跳び箱の場合、「走って」「踏み切って」「手をついて」「跳ぶ」という一連の動作がつながらないため、タイミングが合わない

これはボール投げや縄跳びなどにも関わります

対応の仕方のコツ

鏡を見て自分の体を意識

カバさん
カバさん

ボディイメージは、生活動作の中で意識することで、少しずつ育むことができるよ!

例えば、お風呂で体を洗う時、髪をとかす時など、鏡を見ながら行うことで、見えない部分への意識が向くようになります

リュックも背負った状態で鏡を見ると、背中からこの位幅を取っているということがわかるでしょう

カバさん
カバさん

写真を撮って見せてもいいね!

力の緩める方法を練習

カバさん
カバさん

乱暴な動作の多くは力の入れすぎだよ!

力を緩める練習として、紙風船を下から叩いて飛ばしてみましょう

叩くのに慣れたらキャッチボールも

力を入れると潰れてしまうので、力加減を意識するようになります

これができるようになり、力を抜く感覚がわかったら、ドアを閉める時、物を置くときは「風船を掴む力で」と伝えるといいでしょう

全身を使って遊ぶ

感覚の偏りやボディイメージの持ちにくさを改善したいとき、一番大切なのは、全身を使って遊ぶことです

カバさん
カバさん

色々な遊びで偏りなく全身を動かしていくことが、運動機能の発達につながるよ!

ただ、苦手意識が強く、運動をすること自体、嫌になっているケースもあります

その場合は「できた」「できない」が明確になる物ではなく、親子で楽しくできるふれあい遊びから始めてみるといいでしょう

また、家庭でのお手伝いの中にもボディイメージ作りにつながるものがたくさんあります

お手伝いなら運動のイメージはないので、運動への苦手意識がある子には良いかもしれません

ミニほうきとちりとりを使えば、両手の協応動作(2つの動作を同時に行う)になります

テーブルや窓ガラスを上下左右に拭くことで、力の入れ方、肘の曲げ伸ばし加減を調整できます

また、手の動きを目で追うことで見る力も育ちます

ボディイメージ作り例

・自分の背よりやや高い位置に手を伸ばして洗濯物を干したり取り込んだりすることで、腕の動作と洗濯バサミを扱う手先の動作
・新聞紙の束やカゴに入ったおもちゃなどを両手で持って運ぶことで、腕や肘の力の入れ具合や角度を調整
・体の中心を感じながらバランスを保って歩く
・水を入れたジョウロや容器をこぼさないように運び、水の出方を調整しながら水やりをする
・浴槽や洗い場のタイルを磨くのは全身運動

自尊心の上がる言葉かけ

カバさん
カバさん

運動への苦手意識が、自尊心の低下につながることがあるよ!

特に小学生の頃は、勉強より運動の方が、優先順位が高い傾向があり、運動ができないことを、ものすごくマイナスに捉えてしまうのです

カバさん
カバさん

幼いうちなら、部分的にうまくいっていることを見つけて褒めていこう!

走るスピードが遅くても、腕に力が入っていて良かったとか、ダンスの時の決めのポーズがかっこよかったとか、具体的に良いところを伝えると、それが自信となり、意欲につながります

ただ、それも、4、5歳まで

園の年長さんあたりから、周囲と比較して「みんなよりできない」という気持ちになりがちです

できていることを褒めても自尊心は上がりにくいのです

この頃から「運動は苦手だけど、違うところで得意があるよ」というメッセージの送り方が大切になってきます

「〇〇はできるから、苦手があっても大丈夫」という方向です

できないことをできるようにすることを意識しすぎると、親子共々苦しいので、ここは諦めよう・・・なんとかなるさというおおらかさも時に必要です

まとめ

今回は行事が動きがぎこちない子への関わり方のポイントを解説してきました

今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります

まとめ

①動きがぎこちない要因は、思うように動かせない、見えない部分の感覚がない、平衡感覚の調整が苦手、動きの手順が掴みにくいことが関係
②関わり方のコツは、鏡を見る・力を緩める・全身を使って遊ぶことでボディイメージを育てながら、自尊心が上がる声かけをする

また、運動の苦手さは発達障害からきている可能性もありますので、以下の記事も参考にしてみてください↓

「発達性協調運動障害の関わり方のポイント3選」

この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです

最後までご覧いただきありがとうございました

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