普段の育児で、このようなことに困っていませんか?
3歳をすぎても、なかなかトイレでおしっこができません
「おしっこ出るかな?」とトイレに誘っても「出ない」といってその後すぐに漏らしています
なぜかうんちだけはオムツにして、トイレでの排便に成功したことがありません
もうすぐ幼稚園入園なので、おむつを外したいのですが…
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因
排泄機能の未発達
排泄機能が未発達であることには、さまざまな原因が考えられますが、まず、おしっこが出るという「尿意」を感じにくい、膀胱におしっこを溜める機能がうまく働かない、といったことがあります
そうすると、排泄のリズムや間隔も不安定になります
なお、腰の下の方で内臓を支える筋肉がうまく働くことが排泄機能の向上につながるのですが、これが未発達ということも考えられます
発達障害のある子の中には、排泄の自立が遅れるケースが結構あるよ!
感覚過敏
トイレに入ることを嫌がるという場合は、感覚過敏さが考えられます
具体的には、「お尻を便器につけるのが嫌」「狭くて、窮屈」「臭い」「電球の光の色が嫌」など
また、実際に座ってみて、「足が床につかない」ことで不安もあります
体のバランス感覚がうまく保てないと、便器の中に落ちるのではないかと感じてしまうことがあるのです
対応の仕方のコツ
排泄リズムをつける工夫
尿意を伝えず、おもらしをするという場合は、大人がある程度のリズムを作ってみましょう
おしっこをしたそうな素振りを見せるのなら、そのタイミングです
それがないなら、時間を決めて定期的にトイレに誘います
最初はそれで成功することは少ないかもしれませんが、しばらくすると子どもの体がそのリズムにあってくることがあります
タイミングよく排泄できたら、一緒に喜ぼう!
ただ、出なかったり失敗したりしても、責めずにサラッと流すおおらかさが大切です
焦りや無理強いは禁物です
嫌がっているのを無理に連れて行ったり、出ないからといって長いこと便器に座らせたりすると、トイレ自体が嫌になってしまいます
入園を控えていても焦らない
入園時(3歳児)おむつが取れていない子は結構いるよ!
それが原因で入園を断られるのではと気にする親御さんもいますが、ほとんどの園でその心配は無用です
ただでさえ入園時は不安が多いもの
少しでも不安を取り除くため、必要なら園に慣れるまでおむつを付けて登園してもらいたい、園生活に慣れてきた頃家庭と一緒にトイレトレーニングを進める相談をする、という園が多いようです
入園を控えているからと無理におむつを外させようとして不安を煽ることのないように、受け入れ態勢に不安があれば、入園面接などで相談してみましょう
安心して便器に座れるように
便器の感触が嫌な場合は、おまるにしゃがむことから始めましょう
おむつを付けたまましゃがんでする子は多いので、おむつを外し、おしりがおまるにつかないようにしゃがんでしてみます
おむつ以外ですることになれたら次は補助便座(洋式便器に取り付ける子ども用の便座)です
足がつかないのが不安なら足台を置いてみます
バランスが保たれ安心して座ることができるでしょう
また、踏ん張りが効くことでお腹に力が入り、排泄しやすくなります
トイレ環境の工夫
トイレを、行きたくなる楽しい場所にしよう!
好きなキャラクターのポスターを貼る、キラキラ光るモビールを吊るすのもいいですね
臭いという場合は、子どもの好きな香りのアロマを置いてみます
柑橘系やミント系の香りを好む子が多いようです
また、子どもがトイレに行く前にアロマオイルを便器の中に2、3滴垂らしておくと、匂いが気にならなくなります
また、電球の光の色は、リビングなど他の部屋と同じにしましょう
ただ、狭い場所なので明るく感じることがあるかもしれません。
その場合はワット数などで調整しましょう
排泄機能を高める運動
骨盤の筋肉を鍛えることで、排泄機能(膀胱の働き)を高めることを考えます
体幹を鍛えるという視点だね!
幼児に体幹?と思うかもしれませんが、遊び感覚で楽しくできる体操があります
親子のスキンシップにもなるので、楽しんでやってみてください
<金魚体操>
大人が足を持って、ゆらゆら揺らす
<くるりんぱ>
向かい合って両手を繋ぎ、逆上がりの要領で大人のお腹を登ってくるリンパ
まとめ
今回はおむつが取れない子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめるとまず、以下の2点があります
また、この時期の発達について他の記事でもまとめていますので、よろしければ参考にしてください↓
・「1〜3歳児で保健師が「あれ?」と発達が気になる子」
・「3〜5歳児で保健師が「あれ?」と発達が気になる子」
・「3歳頃の発達」
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました
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