【支援者向け】発達障害のある子を持つ親によるピアサポートとは

ピアサポートは大切ということはわかっていても、実際にどんな活動をしているかや、どういった効果があるかということを理解している人は意外と少ないです

この記事では、ピアサポートとは何かから、支援の内容、支援者としてどうしていくべきかを解説していきます

ピア・サポートの意味

カバさん
カバさん

育児中は、「愚痴」を聞いてもらう相手や場所が必要だね!

愚痴の聞き役は、幸運な場合には家族や友人などの中に見つかることもありますが、常にそうであるとは限らないことも、支援者は意識しておく必要があります

発達障害のある子を持つ親同士のピア・サポートは、同じような障害を持った子を育てた経験のある人によるフォーマル、インフォーマルなサポートであり、支援を受ける養育者の仲間であり先輩である立場から、時には相互的に提供されます

同じ立場から行われる支援は、さまざまな割り切れない親の思いを聞いていくこと、それを支えていくことに大きなアドバンテージがあります

また、養育者によるピアサポート活動は、地域での発達障害者のアドボケイト(擁護)活動にも繋がっているので、これを活性化することで、地域全体の支援体制の向上に資することも期待されます

親の会による支援

歴史的にこのようなピア・サポートを提供してきたのは、各地で結成された親の会です

親の会にはさまざまな活動の形があり、子どもへの直接支援や、地域の情報提供や資源開発のための運動を大きな目的としている場合もあります

定例会や茶話会、電話やメールなどによる会員同士の交流の中で、前述のようなサポートが行われているのが通例です

現在、親の会の形は活動エリア、形式、規模、会員の世代分布など、多くの点で多様化しています

カバさん
カバさん

支援機関でも地域の親の会などを把握し、養育者の状況に合わせて紹介することができると良いね!

ペアレント・メンターによる支援

ペアレント・メンター活動とは、発達障害のある子を育てた経験のある親が、一定の研修を受け、後輩の親などの支援を行うこと

ピア・サポート活動には利点も多いのですが、一定のリスクも伴うため、研修を受けてから活動に参加することが望まれます

メンターの活動は地域によって異なりますが、面接や電話による相談、グループでの茶話会、発達障害のある人の見え方や感じ方の擬似体験や育児経験の講演、サポートブックの作成会開催などの活動が行われています

カバさん
カバさん

未診断の段階にある子の親への、メンターによる支援が始まっている地域もあるよ!

各地域での活動の状況などは、発達障害者支援センターが把握していることが多いので、そちらで情報を入手できます

こうしたメンターの活動は、親だけで維持できるものではありません

地域でのメンター活動の展開には地元の専門家による支援が不可欠です

養成研修への協力やスーパーバイズの提供など期待される役割は大きく、保健関係者の積極的な協力も期待されています

おわりに

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