普段育児をしていてこのようなことに悩んでいませんか?
園での集団活動が苦手です
毎週あるホールでの集会は、担任の先生がうまく誘ってくれるので、なんとか参加できるのですが、自分から進んでいくことはありません
運動会や遠足などの行事も苦手で、運動会は途中で抜け出し、遠足の時は、朝から大泣きで大変でした
もうすぐ小学校の入学式。ちゃんと参加できるのか、今から不安です
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因
感覚過敏
園や学校での集団が苦手という場合、大勢の人が目に入ってくる刺激が耐えられない、ざわざわした騒音が嫌という感覚過敏が考えられます
思い通りにできない
自分の思うようにできないのが嫌、ある程度周りに合わせることを要求されると、それが嫌、ということもあります
多動や不注意
多動や不注意から、先生の話を落ち着いて聞いていられない、じっとしていられずその場から離れてしまう、ということも考えられるでしょう
非日常が苦手
行事の場合は、これに加えて、非日常が苦手ということが大きく関わります
いつもと違う、イレギュラーなこと、見通しの持てないことは、不安で仕方がないね!
対応の仕方のコツ
どこで何をするか見通しを立てる
行事は子どもにとって新しい体験。非日常の出来事です
どこで何が行われるのか、見通しを持たせることで、安心できるようにしよう!
特別支援に理解のある園や学校の場合、行事の時に不安になる子どもの特性やその際の対応についてノウハウを持っていることがあります
担任の先生に相談してみましょう
あまり理解を得られないようなら、家族でできる限りの対応を考えます
当日の予定を聞き、何時にどこに行って何をするのか、時間を追って説明します
写真や絵を使いながらできるだけ具体的に伝えると安心できるよ!
もし、前年度のビデオや写真があれば、それをみながらイメージをつけるのもいいでしょう
ただ、前年度に経験していたとしても、子どもにとっては全く別の出来事
去年の遠足も今年の遠足も同じ遠足と思っても、説明を省略しないようにしましょう
予想される不安に事前に対処
遠足やお泊まり保育など園外行事では行程や活動の予定を時系列で示して、マイしおりを作っておきましょう
担任の先生に、道中や現地の写真をもらえたら、それも加えると、より見通しが持てます
あらかじめ、不安になりそうな場面が予想できたら、引率の先生に伝えておこう!
運動会・発表会ではその場にいられなくなった時のため、テントやダンボールで作ったお家など、避難場所を作っておくと良いです。
基本、そこが居場所になることもあります
入園式、入学式では園や学校に事情を伝え、事前に式の行われるホールや体育館に入らせてもらえると良いです。
(担当の先生の配慮でプレ入園式・入学式をやってもらえることも!)
無理のない参加の仕方を工夫
行事の内容を嫌がっている場合は、子どもの心を肯定的に受け止めた上で、解決策を考えていきましょう
運動やダンスが苦手でやりたくない、という場合は、一緒に練習して、うまくできるコツを教えてみましょう
担任の先生と相談して、興味があってやる気になっているところだけ、部分的に参加するのもいいね!
中には、担任の先生に「おうちの人も見にくるから頑張ろうね」と言われたことがプレッシャーになっている子もいます
「頑張っている姿を見るのは楽しみ」という期待感と合わせて「失敗しても大丈夫だよ」と伝えましょう
なお、行事はこの先何度もあるものだから、不安が強すぎる場合は、その日はお休みするという考え方もあります
発達とともに、自分から「参加してみる」という気になることも多くあるよ!
それまで待ってみよう、という気持ちも大切です
園や学校と十分に相談
行事特有の音や場所への不安がある場合、その苦手なものを避ける工夫を考えよう!
園や学校の先生と相談しながら、運動会でピストルの合図を先生の声にしてもらったり、大きな曲がかかる間は別室で過ごすようにしたり、できる範囲での調整を考えます
入学式の際、すぐ後ろに保護者が座るスタイルにしてもらい、落ち着いて参加できたという子もいます
ただ、園や学校側の事情として、どうしても譲れないこともあり、こちらの要求が全て通るとは限りません
そのことは理解して、あまり無理強いをしないようにしましょう
まとめ
今回は行事が苦手な子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
また、園行事が苦手な子の中には発達障害の疑いがある可能性がありますので、以下の記事を参考にしてください↓
・「自閉症と関わり方のポイント6選」
・「注意欠如多動性障害(ADHD)の関わり方のコツ8選」
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
コメント