普段育児をしていて、このようなことに困っていませんか?
朝の支度ができず、1つ1つの動作に時間がかかります
親も忙しいので、つきっきりにもなれず、早くしなさい!と声をかけるだけ。でも全く進まず、結局、時間がなくてバタバタと出ていき、忘れ物した!という繰り返し。何度言っても改善しません
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因
朝の支度が進まない・・・こうした姿は、子どもなら当然とも言えますが、発達の偏りが要因となっているケースも多々あります
不注意
まず考えられるのは、不注意!
すべきことはわかっているのに、うっかり忘れてしまったり、途中で目に入ったおもちゃやテレビに気を取られて、支度するのを忘れてしまったり、ということです
ワーキングメモリ
また、ワーキングメモリ(一時的な記憶)がうまく働かないと、顔を洗って→着替えて→ご飯を食べて→歯を磨いて・・・と言った朝の手順を頭に入れて行動するのは至難の業
今、何をすべきなのか、すぐにわからなくなってしまいます
忘れ物が多いのも、ほぼ同じ理由です
覚醒レベル
なお、朝、起きても覚醒レベルが上がらないため脳が目覚めず、起きてもぼーっとしたまま、動き出すのに時間がかかるということもあります
対応の仕方のコツ
失敗を繰り返し、何度も注意されると自尊心が低下するよ!
①絵カードで「思い出す」工夫
「思い出す」「見通しを持つ」工夫を考えましょう
こうした子たちは、見る力が優れていることが多いので、視覚的に伝えるようにすると良いですね
ただ、朝は親御さんも忙しく、いちいち付いて見守るのは難しいと思います
休日など余裕のある時に、しっかり教えるようにして、毎日やらなくてはと頑張りすぎないようにしましょう
何度かやって習慣がついてくると、声をかけたり手を出したりする回数が減ってくるよ!
ボードに貼る
朝やるべきことを、絵や写真にし、手順に沿って並べておきます
1つ1つ確認しながら支度を進め、終わったら、箱に入れるようにしてもOK
2つ並べて見せる
「着替える」と「ごはん」などの絵カードを2つ並べ、次の行動とセットで見せることで、見通しがつきやすくなります
②忘れることを前提に考える
子どもの不注意を治そうとするのではなく、忘れることを前提に付き合おう!
本人の努力不足でも怠けているわけでもないのです
忘れ物が多いことは、幼児のうちはあまり問題になりませんが、小学校に入ると、毎日の持ち物のほか、お知らせプリントや連絡帳など、自分で管理しなくてはいけないものが多くなります
忘れない工夫を考えよう!
翌日の持ち物を、1つずつ付箋に書いて連絡帳に貼っておく→夜のうちに付箋を見ながら持ち物の準備。揃えたら付箋を外していく→毎日の持ち物は、いつも玄関の決まった場所に置いておく
こうした工夫で忘れ物が減ったり、自分で気づけた時にはしっかり褒めよう!
まとめ
今回は朝の支度が進まない子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめるとまず、以下の2点があります
また、不注意はADHDの特徴の一つでもありますので、ADHDについても詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください↓
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました
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