【支援者向け】現在の保育所の制度と内容

子ども・子育て支援新制度の開始や共働き家庭の増加などにより、保育の現場は大きく変化しています

この記事では、保育所に求められている「保育の質」や、今後の課題などについて話していきます

現在の状況

現在、保育を取り巻く状況は大きく変化しています

特に、共働き家庭の増加などで3歳未満児からの保育所利用者は増加しています

これまで保育所は、「保育にかける」子どもの状況を役所が把握し措置する場でした

しかし現在は、保育所利用の一般化や就労形態の多様化、国民の選択意識の高まりの中で、多様な保育ニーズに対応するために様々な保育が行われ、保護者が保育所に関する情報をもとに選択する時代となりました

保育所の役割の変化

子どもの状況を役所が把握する場→多様な働き方に対応する場

また、保育所は3歳以上に関して幼稚園と同じ教育機能を有するとされており、現在も保育の質の確保と向上が大きなテーマとなっています

そのため、一昔前の保育所の位置付けとは大きく異なっているのです

保育所・幼稚園・こども園の違い

現在の乳幼児期の教育・保育の場は、基本的に保育所、幼稚園、認定こども園の3つがあります

その特徴は所管省庁や年齢や時間など様々な違いがあります

対象年齢保育時間保育者
保育所0歳から原則は8時間保育士
幼稚園満3歳から4時間幼稚園教諭
認定こども園0歳から4時間・8時間保育士・幼稚園教諭

しかし近年、それらの違いは小さくなっているとも言われてます。
というのも、先に述べたように、保育所には幼稚園と同様の教育機能があるほか、幼稚園でも預かり保育などの長時間保育や未就園児保育が行われるなどの実態があるのです

また、保育所と幼稚園の機能を併せ持った施設が認定こども園です

子ども・子育て支援新制度

現在の保育制度は、2015年4月からスタートした子ども・子育て支援新制度によります

子ども・子育て支援新制度

乳幼児期の教育・保育や地域の子育て支援の量の拡充と質の向上を進めていくなど、子ども・子育てを社会全体で支援する方向性を打ち出した制度

保育所・園等の利用を希望する保護者の方は、利用のための認定(教育・保育給付認定)を受ける必要があります。そこには、以下の3つの区分があります

1号認定教育標準時間認定満3歳以上の未就学児
2号認定保育認定満3歳以上で保護者が保育を必要とする事由に該当
3号認定保育認定満3歳未満で保護者が保育を必要とする事由に該当

保育所に通うメリット

現在、保育所保育のニーズは大きく高まり、「保育の質」が大きなテーマとなっています

カバさん
カバさん

近年の研究では、保育所に通うことは子どもの言語発達を促し、社会経済的に恵まれない家庭で育つ子どもの多動性、攻撃性を減少させるなど、その役割の大きさが明らかにされているよ!

だからこそ、「保育の質」の高さが注目されているのです

保育の質

保育の質といっても多様な側面があります

簡単にいえば、

・「構造の質」(配置基準や面積基準などの精度で規定された質)
・「プロセスの質」(子どもへの関わりなど保育実践そのものの質)
・「実施運営の質」(記録、評価、研修など保育士実践を高める質)

があります

カバさん
カバさん

保育士に対する子どもの数や、保育士の待遇などが適切でない状況は大きな課題だね!

また、プロセスの質などについては、厚生労働省が「保育所等における保育の質の確保・向上に関する検討会」を開催し、保育の質の向上が進められています

保育所の教育

保育所は幼稚園と同じ「教育」機能があると述べましたが、保育所も幼稚園も乳幼児期の教育とは、遊びを通して総合的になされる学びです。
早期教育のようなイメージではありません

カバさん
カバさん

様々な研究で、いわゆる文字の読み書きなどの認知的な育ちを早期に行うよりも、心の安全基地、意欲、目標に向かって頑張る力、人と関わる力、気持ちをコントロールする力などの非認知的な育ちが基盤となることの方が重要であると明らかにされているよ!

乳幼児期は保育士による手厚い関わりと、子ども主体の遊びの質が重要なのです

かんしゃくの強い事例から

ある保育園の事例です。
シュンくんは1歳児で入園してきました。シュンくんに対し、母親はかんしゃくが強い子と感じ、育てにくさを感じていたようです

シュンくんは朝、登園してきても、ぐずって、泣いて、母親から離れることに不安を感じていました。若い担任保育士は、毎日、シュンくんを抱っこしたり、おんぶしたりしながら、シュンくんの気持ちが収まるのをゆっくり待ちました。
しばらくは毎朝ぐずる生活が続きましたが、保育士が自分を受け止めてくれる中で、次第に気持ちを切り替える時間が早くなってきました。
特に保育士が口ずさむ歌が好きで、シュンくん自身がそれを求める姿も出てきました。他の子がおもちゃで楽しそうに遊ぶ姿をじっと見ていましたが、やがて保育士から離れ、自分もそのおもちゃで遊ぶ姿が出てきました。
生活リズムもどんどん整ってきました

初夏のある日、園庭に水溜りがたくさんできていて、他の子がそこにびしゃびしゃと入っていました。それをずっと見ていたシュンくん。汚れるのは嫌いな子だと思っていたのですが、自分から水にそっと足を入れ、足で水をバシャバシャする姿が見られました。母親にその姿を伝えると、とても喜んで「お洗濯、毎日頑張ります」と話してくれたそうです。
シュンくんだけではなく、母親の表情もとても明るくなってきたとのことでした。秋以降シュンくんは、他の子と繋がって遊ぶことも増えてきて、入園当初のぐずる姿は全く見られなくなったそうです

カバさん
カバさん

この事例のように、質の高い保育、言い換えると「丁寧な保育」は、子どもを大きく成長させるね!

この事例であれば、需要的なスキンシップ、応答的な言葉かけ、歌いかけ、自分のやりたいあそびが尊重されること、他の子とのつながりや育ち合い等々がそれにあたります。
家庭だけではなかなか難しいことです

また、保護者の不安な気持ちを受け止める保育士の関わりも重要です

カバさん
カバさん

現代において、家庭だけではなく、園での保育との連携の中で子どもが育つことは、とても大切なんだね!

まとめ

以上のように、保育所は時代や社会の変化の中で、その役割が大きく変化してきたことがわかります

保育所に通うことは子どもの育ちにとってプラスの効果があります

ただし、それは保育の質に左右されるので、この課題は今後さらに大きなものとなります

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