生後5、6か月頃になると、赤ちゃんは大人の食べているものに興味を待つようになります
また、離乳食が始まると咀嚼することを学び、口や顎の発育が促されます。
そして、さまざまな食品を食べることにより味覚も発達します
9か月以降になると離乳食からの十分な栄養が必要になってきますので、赤ちゃんの発達に合わせて離乳食を進めていきます
大人は、離乳食作りを通じて日本の食文化に目を向けるきっかけになるだけでなく生活の知恵も学ぶことができます
例えば、薄味が基本の離乳食を通じて「だし」の美味しさを再確認できます。
旬の食材を見直すこともできるでしょう
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離乳食作りは何かと不安かもしれないけど、目の前にいる赤ちゃんが楽しく食べられるようにゆっくりと進めていけばいいよ!
食卓を共にする大人の優しい表情や、関わりを通じて食べたい気持ちが育まれていきますから、まずは大人が食を楽しむことです
この記事では、赤ちゃんの発達に合わせて活用できるよう、その時期に知りたいことをまとめています
親子一緒に楽しんで経験していきましょう
離乳食のコツ
比べず焦らず、親子ともに楽しむことが大切
好奇心でいっぱいの離乳期は、食べる楽しさに目覚めてくる頃
パパやママを困らせることも多いかもしれませんが、おおらかに楽しく乗り切りましょう
月齢は目安です。進み方の個人差は気にしません
離乳食はスタートから完了まで4つの時期に分けるとステップアップがわかりやすくなります
しかし、赤ちゃんは個人差がとても大きいもの
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月齢の目安通りに進まないと、なぜ?どうして?と心配になる人も少なくないけど、大切なのは赤ちゃんのペースだよ!
焦らず、離乳食の時間を親子で楽しんでいきましょう
離乳食に必要な栄養
初めの頃は食べることに慣れるのが目的で、栄養の中心はミルクや母乳です
離乳食が中心となるのは9か月頃から栄養のバランスを考えていきましょう
筋肉や血液のもとタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品)
体や脳のエネルギー炭水化物(ご飯、パン、麺類、芋)
免疫力、骨や歯を丈夫にビタミン・ミネラル(緑黄色野菜、海藻類、果物)
これだけ覚えて安心
離乳食の調理10のテクニック
赤ちゃんが食べやすい大きさ、形状、硬さにするためのテクニックを覚えておけば、はじめての日から完了までずっと応用できて安心です
つぶす | 茹でた食材をすりこぎやスプーン乗せで潰す。7か月頃からはざっくり潰すだけでも食べられる |
ほぐす | 魚の骨や皮、肉の筋などはフォークや箸を使って取り残しがないよう丁寧に取り除きほぐす |
刻む | 包丁だけでなくキッチンバサミやフォークも活用。食材の繊維を短くして噛みやすくするのがポイント |
伸ばす | 潰した食材にお湯や出し汁を加えて硬さを調整。12か月頃からは、大人用の煮物の味を薄めるアレンジテクニックにも |
とろみ | 肉や魚などパサパサしやすい食材を飲み込みやすくするためのテクニック。煮立てた煮汁に水溶き片栗粉を加えて混ぜながら一煮立ちさせる |
茹でる | 根菜類(水からじっくり)、葉物類(沸騰させて根本から)、肉・魚(水からしっかり加熱) |
絞る | 果汁は果物を絞って薄めて与えます。絞りにくいものは一度すりおろしてから裏ごしする |
裏ごし | 茶こしを使うと便利。スプーンや木べらの背を網に押し付けるようにする。生後5・6か月頃のポタージュ状の離乳食作りに便利なテクニック |
焼く | 焦げなどの焼きすぎに注意。加熱の途中で水を加えて蓋をすればふっくら蒸し焼きになります |
すりおろす | 野菜や果物だけでなく、冷凍したパンや鶏ささみ、乾燥した燭台(麩など)もおろして使える。おろすことで、食感がふんわりとなり、他の食材とも混ざりやすくなる |
簡単美味しい2つのだし
赤ちゃんが「うまみ」を知る大切なだしです
簡単に美味しく作りましょう
茶こしにかつお節1gを入れて、熱湯を1/2カップ回しかける
薄切りにした材料(玉ねぎ1/4、にんじん1/3、生しいたけ1枚)と水2カップを鍋に入れて火にかけ、煮たったら弱火で10分煮てこす
離乳食の冷凍テクニック
ほとんどの食材が冷凍できます
時期に合わせて1回分ずつ冷凍して、1週間くらいで使い切るようにしましょう
・新鮮な食材を使って調理する
・よく冷ましてから冷凍する
・保存は1週間を目安にする
・再加熱する
・一度解凍したら再冷凍しない
製氷皿
素材をすり潰した後、製氷皿に入れて冷凍保存し、使う分だけ解凍します
棒状にしてラップに包む
棒状にして素材の水気をしっかり絞り、ラップで包み冷凍。凍ったまま必要な分だけすり下ろします
フリーザーバッグ
素材をすり潰した後、フリーザーバックに平に入れ、上から1回分ごとに菜箸などでスジをつけておきます。使う分だけ割って解凍します
生後5・6か月
そろそろ離乳食を考え始める頃になりました
はじめてのごっくん離乳食です
赤ちゃんからも色々なサインが出てきます
ただ、スタートのタイミングは気負わずゆっくりで大丈夫!
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個人差を受け止め、焦らないことが大切だよ!
・大人が食べる様子に興味を持って見ている
・支えがあれば座っていられる
・スプーンを口に当ててみても嫌がらない
・よだれ、唾液の量が以前より増えた
ごっくんの頃の離乳食の基本
栄養は母乳やミルクが中心です
食べ慣れていくことを中心に、量はあまり気にしません
新しい食材は1さじずつ試し、食物アレルギーの反応や消化の状態を見ながら少しずつ進めていきましょう
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離乳食後の母乳やミルクは好きなだけあげよう!
上手にごっくんできなくても焦らない
離乳食のはじめの一歩は、ごっくんに慣らすことから
赤ちゃんの舌はまだ前後にしか動かず、唇を閉じるのも苦手
口の脇からこぼれ出るものです。
嫌がったら無理せず慣れるのを待って
下唇の上にスプーンをちょこんと置いて、自然に上唇が動くのを待ちましょう
うんちの状態もチェック
機嫌が良く、食欲があるなら、リンゴやにんじんを離乳食に取り入れてみるのもいいでしょう
母乳やミルクが不足しているかもしれません。麦茶や果汁を飲ませて見ましょう
下痢、便秘のどちらも水分補給が大切です
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症状が続くようなら医師に相談しよう!
生後7・8か月
おすわりが少しずつ安定して、両手を使って遊ぶようになります
離乳食も1日2回モグモグ離乳食が基本になります
赤ちゃんと積極的にコミュニケーションを取りながら、離乳食の時間をゆっくり楽しんでください
ゆっくり待って、少しずつ上達していきましょう
ごっくんが上手になったらステップアップします
「これはにんじんだよ」「次はどれにしようか」と声をかけながら間合いを計ります
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口の中に何も無くなってから次の1さじ、がモグモグ上達のポインだよ!
授乳と離乳食のバランス
少しずつ離乳食から栄養を取ることも意識していきます
素材を生かした味付けで、つぶつぶやとろみの食感を取り入れて食べる意欲を引き出してあげましょう
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離乳食後の母乳やミルクはまだ好きなだけ飲ませよう!
離乳食の1回目と2回目は3〜4時間空けます
栄養のバランスは離乳食30%、母乳・ミルク70%です。
生活リズム
朝起きた時、寝る時は着替える、外出から戻ったら顔と手を拭く、日中は散歩や遊びを中心にするなど、基本的な生活リズムを作っていきましょう
「食物アレルギー」を自己判断しない
赤ちゃんの食物アレルギーの原因食品は、鶏卵、乳製品、小麦などですが、与え始める時期を大人の自己判断で遅らせたり、心配しすぎて除去するとむしろ食物アレルギーの発症につながる可能性があります
発達に合わせながら少量から試していくことが大切です
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アトピーやアレルギー体質の可能性がある場合はまず医師に相談しよう!
生後9〜11か月
ハイハイやつかまり立ちなどで全身をしっかり使うこの頃から、離乳食は1日3回が基本になります
しっかりカミカミ離乳食です
左右の奥の歯茎ですり潰したり、噛んだりすることも覚えてきます
・夕食は19時くらいまでに終わるように組み立てます
・食べこぼし対策に食事用のエプロン
・切る、丸めるで持ちやすく
・床にビニールシートを敷いておけば後片付けも楽
・食べたい気持ちはあっても、口にうまく運べない時は、そっとサポート
・食べられたら褒めてあげましょう
唇を閉じて食べるのが上手に
栄養の60〜70%を離乳食から取るようになり、運動量に比例して食べる量も増えてきます
唇を閉じて食べられ、歯が生えていなくても、モグモグ動かします
生物、噛みきれないもの、刺激のあるもの以外は食べられるようになるので、献立の幅が広がります
1日3回になるこの頃は作る側も何かと大変ですね
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とりわけや使い回しで上手に手を抜こう!
「自分で食べたい!」意欲を大切に
指先をセンサーにして様々な感触を楽しみだします
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手掴み食べができるメニューを用意して環境を整えよう!
また、朝、昼、夜の食事を通して生活リズムを作っていきます
話しかけながら一緒に食べることで食への好奇心が引き出されていきます
鉄分を意識しよう
赤ちゃんの食欲に応じて離乳食の量を増減
離乳食が栄養の中心になっていく9か月以降は、特に鉄不足による貧血になりやすいので、鉄分の多い食材を取り入れましょう
生後12〜18か月
立っちが上手になったかと思えば、伝い歩き、よちよち歩きと成長がいっそう楽しみな時期
自分で食べるパクパク離乳食です
いよいよ離乳食も完了期です
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栄養のほとんどを離乳食から取り、母乳やミルクは飲まなくなっていくよ!
遊び食べは大切な発達過程
手先が器用になり、ボタンを押す、太鼓を叩くといった道具を使った動作ができるようになります
12か月頃は手掴み多部が中心ですが、次第にスプーンやフォークを使いたがるように
しかし、まだまだ上手ではありません
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食べ物をわざと落とすなど遊び食べが盛んですが、おおらかな気持ちで見守っていこう!
食べ物を前歯でかじり、奥の歯茎で噛んで食べられるようになります
また、手掴み食べが盛んに、コップのみも上手になります
離乳食の気がかり
食べる量が安定しない
身長や体重の増え具合が順調なら気にしません
食べる時と食べない時の差が大きいので、食事で不足している栄養を補うためのおやつ(補食)を与えましょう
お菓子より果物や芋類をあげましょう
食べることに集中しない
食べる、遊ぶの区別をつけるために、食事は20〜30分で切り上げます
床にしっかりと足がつくような安定した姿勢を保てる椅子に座らせましょう
自分から食べようとしない
大人が楽しく食べる様子を見せたり、食事の簡単な手伝いをしてもらいながら、根気よく関心を引き出していきます
自分から少しでも食べられたら、褒めてあげましょう
離乳食のQ&A
野菜がそのまま便に出る
にんじん、ほうれん草、とうもろこし、海藻やキノコ類は食物繊維の多い食品で消化されずにそのまま排泄されることがほとんどです
赤ちゃんの機嫌が良ければ気にせず食べさせて大丈夫です
好き嫌いが多い
一時的なものなので、あまり気にせず、無理強いはしないことです
別の日に出したり、調理法を変えたりすると食べることもあります
おやつはどんな時にあげる?
おやつは足りない栄養を補うための補食です
ふかし芋やフルーツ、乳製品、おにぎり、野菜たっぷりのお焼きなどがおすすめです
赤ちゃん煎餅やボーロなどは7か月頃から食べられますが、栄養面からはあまり必要ないので離乳食を1日3回食べるようになってからでもいいでしょう
時間と量を決めてあげることが大切で、赤ちゃんのグズリや泣きをお菓子で誤魔化さないことです
母乳ばかりでほとんど食べない
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お腹が空かなければ離乳食には関心を持たないので、まずは空腹感を作ることからだね!
1日の生活リズムが規則的であることが大切です
家の中ばかりにいると母乳を欲しがるので午前中から散歩などに出かけましょう
また、大人の美味しそうに食べる姿をたくさん見せると釣られて食べることもあります
楽しい声かけで離乳食に興味を持たせる
いつから歯磨きする?
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前歯が上下4本生えたらスタート!
初めはガーゼで拭く程度にし、歯ブラシは奥歯が生える1歳2か月くらいまでに慣らします
虫歯の心配は離乳食などに含まれる砂糖を取ることになってから
寝る前に歯のケアをしっかり行えば、夜中の授乳後はしなくてもいいでしょう
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