普段育児をしていて、このようなことに悩んでいませんか?
とにかく電車が好きで、電車の話なら、いつまででも喋っています
相手が聞いていてもいなくても、お構いなしに話し続けます
他の人の話は聞かず、相手の話の途中に全く関係ないことを話し始めることもあります
こんな様子では、友達との会話も成り立たないだろうなと心配です
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因:相手の視点に立てない
相手に構わず一方的に話す、自分の興味のあることをずっと話し続けるという場合、相手の視点に立ちづらいという思考の癖や、話したい気持ちを抑えられない衝動性があることが考えられます
こういう子は、話す言葉自体はとてもしっかりして、時に大人びていたりするので、言葉の発達には問題ないと思われがちですが、実は、会話のキャッチボールという点では困難を抱えているよ!
相手の視点に立てない子は、
自分の好きなものは相手も好き!自分が楽しい話はあなたも楽しいでしょ!
という思考になるので、相手が嫌がっていても気にせず話し続けます
また、好きなことで頭がいっぱいになり、そのことしか考えられなくなると、相手の視点に立てる子でも、一時的に、相手のことを考えずに喋り続ける、となってしまう場合もあります
対応の仕方のコツ
話を一旦区切る
子どもが一方的に話していても、家庭の中ではそれに慣れてしまって、特に気にしなくなることがあります
親御さんも忙しいと適当に相槌を打つ程度で済ませ、きちんと話を聞いていないことも
まずは、子どもが一方的に話していることに気づけるように、質問することで、話を一旦区切ってみよう!
電車の話をしているなら、その中で関連した質問を挟み込むのです
毎回これをするのは疲れると思います
時間と気持ちに余裕のある時で良いので、試してみてください
これで、少しでも会話が成り立つと、親子の会話ができた!と、親自身も楽しくなってきます
やりとり遊びから会話へ
やりとり遊びで、会話の基盤となる力を育てることもできます
やりとり遊びをするうちに、少しずつ相手の話を聞く、相手の話が終わるまで待つ、ということがわかってきます
ごっこでやりとり
お店屋さんごっこで、買い物のやりとりをしてみましょう
好きな遊びから広げよう!
言葉のキャッチボール
幼かったり、言葉の発達がゆっくりで、言葉があまり出ていない子向きです
質問したらボールを渡し、答えたらボールを返す・・・というやりとりで会話のリズムを掴ませます
インタビューごっこ
大人がおもちゃマイクを持って簡単な質問をし、子どもが答えます
聞くときは頷きながら
慣れてきたら、役割を交代してやってみましょう
「相手の視点」は繰り返し丁寧に教える
日頃から「あなたと私は違う人だから、好きなものも違う」という視点を教えることは大切だよ!
幼児期から教えてる
「あなたはメロンが好きだけど、ママは苦手」「なぜなら違う人だから」というように繰り返し伝えるのです
「相手の視点に立ちにくい」という特性は、そう簡単に変わるものではありませんが、このように、自分と人との違いを幼児期から丁寧に教えていくことはとても重要です
また、相手の表情に気づかないということに関しては、「相手の顔を意識してみる」表情当てクイズで遊んでみるのもいいでしょう
自閉症の子は苦手なことが多い
子どもは4歳ごろを目安に、相手の視点に立って物事を考え始めるようになってきます
この発達を「心の理論」と言います
自閉症の子は、この発達が遅れると言われているよ
人の嫌がることを言う、自分勝手に振る舞うということも、相手の視点に気づきにくいという発達の特性からくるもので、悪気なくやっている場合も多いのです
頭ごなしに叱ったり、言い聞かせたりするより、具体的な言葉や振る舞い方を伝えよう!
まとめ
今回は話が一方的になる子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
また、自閉症の子は話が一方的になることが多いです。自閉症について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください↓
また、相手の視点に立ちにくい子は、人を傷つける言葉を言ってしまうということで悩んでいることも多いと思います。その場合は、こちらの記事を参考にしてください↓
・「人の嫌がること・傷つくことを言ってしまう子への2つの対応のコツ」
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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