日々の育児でこのようなことにお困りではありませんか?
とにかくひどい偏食で、離乳食を始めた頃から、ミルク以外のものはなかなか受け付けず、離乳食後も、食べられる物がすごく限られています
いくらおかずを用意しても、白飯しか食べないことが多く、栄養的にも心配
なんとか食べさせようとしても、最後には嫌がって大泣き…の連続です
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
感覚の過敏さとこだわりが原因
生後5〜6月で離乳食が始まると、それまでの母乳やミルクという単一の味や匂いから、複雑な味や匂い、食感を体験しています
味覚・嗅覚・触覚ばかりでなく、胃や腸に入った時の内臓の感覚や、食事の見た目や環境として視覚、聴覚も関わり、今までとは桁違いに多くの感覚を使って食事をすることになるのです
そういった感覚を過敏に感じ不快感が強いと偏食につながります
また、こだわりの強さが偏食やムラ食べに表れていることも多いです
対応の仕方のコツ
受け入れられる感覚を探す
手間はかかるけど、食感、味、匂い、どんなものなら受け入れられるのか試してみよう!
触覚過敏は皮膚だけでなく目や口や鼻の中の粘膜にもあります
口内粘膜が過敏な場合、フライ類のトゲトゲや生野菜のシャリシャリ感などを嫌がる子が多いようです
また、温度に敏感な子もいて、熱さ・冷たさを嫌がっている場合もあります
無理せず放らず
嫌がっても叱らずに、まずは「嫌なんだね〜」と本人の気持ちを受け止めよう!
そして食感・味・匂いなど少しずつ変化させ、受け入れられる下限を見つけます
味なら、その場で少し調味料を足してみたり、形状を変えてみましょう
食器や盛り付けを変えてみるのもいいよ!
ほんの少しの変化で、「あれ?食べてくれた」ということもあります
そうして、食べられる下限がわかったら、しばらくはそれを続け、安心して口に運ぶ頃にまた少し変化を加えます
食べる量より、受け入れられる感覚を広げるという気持ちが大切だよ!
スプーンは木製、キャラクター付きなど素材・形・大きさを変えていくつか用意してみましょう
ティースプーンは抵抗なく口に入れる子が多いです
少量ずつ並べて順に食べるのも、終わりがはっきりして達成感が持てます。
少しずつ小皿にとりわけ、「このくらいなら食べられるかも」と思えるようにしましょう
過敏の程度が強くても対応は同じ
発達障害のある子の中には、いわゆる「好き嫌い」では済まないレベルの偏食の子もいます
食べられるのは白いご飯だけだったり、同じ牛乳でもあるメーカーのものしか受け付けなかったり
対応は障害のあるなしでは変わらないよ!
感覚の過敏さが他の子と比べて強く、和らげるのには時間がかかるということが違いです
他の子よりずっと時間がかかるけれど、根気よく、また、かなりのスモールステップで進めていく必要がある、と思っていた方が良いでしょう
焦らずゆったり構える
極端な偏食の場合、成長期に必要な栄養が満たされないと不安になることもあるでしょう
しかし、母子手帳の乳幼児身体発育曲線の標準域から大きく外れていなければ大丈夫です
身長、体重が着実に増えていれば栄養は取れているので、あまり心配しすぎないようにしよう!
何より大切なのは焦らないことです
ゆっくりでも、安心して口に運ぶものが増えれば、極端な偏食にはなりません
大人になる頃には、好みの味覚が変わり、昔食べられなかったものが食べられるようになることは誰でも経験していると思います
そのくらいおおらかな心構えでいられるといいですね
まとめ
今回は好き嫌いが強い子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめるとまず、以下の3点があります
また、食事について他の記事でもまとめていますので、よろしければ参考にしてください↓
・「こだわりの強い子への食事の対応4選」
・「子どもの食べないと戦うコツ」
自閉症の子は感覚過敏の子が多いという特徴もありますので、自閉症についての理解も深めたい方はこちらを参考にしてください↓
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました
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