普段育児をしていて、このようなことに悩んでいませんか?
なかなか言葉が出ず、3歳過ぎて、やっと単語が出始めました
嬉しくて、何度も話すように促したら、嫌がって喋らなくなってしまいました
大人の言うことは理解しているようなのですが、自分から話すことはほとんどありません
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因:人の声への関心が薄い
赤ちゃんは、お腹の中にいる頃からお母さんの声や言葉のリズムを好む音として聴き分けています
この音を聞き分ける力は言葉の学習の基盤となるのですが、人の声への関心の持ちにくさから、生まれつきの「言葉の学習の基盤」を備えていない子がいます
元々のスタートが遅れるから、2歳ごろ多くの子が話し始めても「言葉が出ない」ということになるよ!
また、もう少し年齢が進んでから見えてくる課題として、意味がわからず、言葉が出たとしても誰かの真似をしているだけ、ということもあります
逆に意味は理解しているのに、脳内の情報処理がうまく働かないため、言葉として出てこない、ということもあります
これら以外に、口の構造の問題で、喋りづらいということもあるよ!
関わり方のコツ
声のやりとりを楽しむ
なかなか意味のある言葉が出ない、という場合、声を出しているのならそのことを楽しませましょう
子どもの発した声(音)を真似したり、それに合わせて歌を歌ったり、応答的に働きかけます
笑顔で大きく頷きながら、相互交流することを心がけましょう
声を出す楽しさを味わう、声のやりとりが大切だよ!
言葉のリズムに合わせて手拍子を打つのもいいですね。
正しい言葉のリズムが身に付きます
絵や写真に言葉をプラス
人の声・言葉を聞き分ける力をつけ、理解できる言葉を増やしましょう
見ることや物への関心が強いということを尊重し、絵や写真を使って遊んでみましょう
絵カード
絵を見て覚える
興味のあるものの写真や絵カード、絵本を一緒に見て、指差しながら「いちご」「電車」など、ゆっくり、明瞭な発音で伝えます
たくさん話しかけると伝わりにくくなるので、今、子どもが見ているものを単語で伝えるようにしましょう
要求カード
子どもが日頃「ほしい」と要求してくるもの(牛乳、アイス、ミニカーなど)の写真のカードにして冷蔵庫などに貼っておく
本人が「ほしい」という要求を出してきたら、そのカードを指差しながら言葉で伝え、その後、実物を渡す
言葉とカードが一致することで意味が伝わりやすくなります
大切なのは、人とのやりとりを通して、音の聞き分けと理解できる言葉を増やすことだよ!
言葉の表出は後からついてくると考えましょう
動作や実物を見せてわかりやすく
絵カード以外に、見て覚える方法として、動作や実物を見せながら話しかけることも有効です
例えば、「帽子をかぶってお外に行こう」というときは、実際に帽子を見せたり、かぶる仕草をしたりすると、伝わりやすくなり、言葉の理解にもつながります
改まって練習するのではなく、日頃の言葉掛けの中で気を付けていくといいよ!
言い間違いを責めない
言葉が出始めの子に対して、言葉が不明瞭だったりしても、いきなり「違うよ」と注意しないようにしましよう!
せっかく言葉がで始めたのにおしゃべりの意欲が下がってしまいます
まずは、子どもが何を言いたかったのかを推し量り「そうだね。〇〇だね」と正しい言葉、発音で繰り返します
「おかえり」に「おかえり」と返す場合も、毎回くどくど注意するのではなく、日頃は「ただいま」と、さらりと言い換える程度にして、時折「おかえり」には「ただいま」、「いってらっしゃい」には「いってきます」ということを、楽しい雰囲気の中で伝えるようにしましょう
なお、口の構造に問題がありそうな場合は、専門医に診てもらった上で、口を動かすトレーニングを試してみるのもいいでしょう
お口の体操
大人と二人で並んで鏡を見て、口を大きく動かしたり、舌を出したりして、口や舌の動きを確認してみましょう
鏡を見ながらやると、自分の感覚と動きが一致するので、言葉を発する発達に役立つよ!
口の周りにジャムをつけて、舌で舐めてみるのも、口や舌にいい運動になります
まとめ
今回は言葉がなかなか出ない子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめるとまず、以下の2点があります
また、言葉の遅れがある子は、自閉症の疑いがあります。自閉症について知りたい方はこちらを参考にしてください↓
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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