歯科疾患の主要な疾病の原因は9割以上が生活習慣に起因します
健康で機能的な口腔を育成し、維持していくには、歯科との関わりが早ければ早いほど悪習慣から切り離せます
機能発達が著しい乳幼児期の基本生活習慣の確立、摂食・嚥下の正しい獲得、規則的な身体の成長発育こそが予防医療の第一歩だね!
この記事では、0歳からの口腔機能を育成していくための方法を解説します
食べる機能の獲得
食べる機能は生後獲得する機能で、口の機能発達から手と口の協調運動までを学習していく過程です
口唇食べ期(5〜6か月)
舌は前後運動に上下運動が加わります
滑らかに潰したものを唇を閉じて取り込みます
舌食べ期(7〜8か月)
前歯が生え始め、食への興味が出てきます
食べ物を舌で上顎に押し付け、潰して食べられます
自分で食べる意欲を大切にしよう!
スプーンから始めて、口唇の力がついてきたら保護者が介助してコップで飲むようにし、コップのみが上手になったらストローの練習をしましょう
ストローマグのデメリット
長期間、長いストローで水分を取ることは、いつまでも舌根部を使うので、成熟嚥下による水分の飲み方が育ちません
歯ぐき食べ期(9〜11か月)
舌は上下運動に加えて左右運動が可能になります
歯の萌出、アゴ、口腔周囲筋の発育、身体発育に個人差が広がる時期
意欲的な手掴み食べを阻害しないようにしましょう
手掴み食べの重要性
「手掴み食べ」は、目と手と口の協調運動であり摂食機能の発達の上で重要な役割を担う
目で食べ物の位置や、食べ物の大きさ形などを確かめ、手で掴むことによって、食べ物の硬さや温度などを確かめるとともに、どの程度の力で握れば適当であるかという感覚の体験を積み重ね、口まで運ぶ段階では指しゃぶりやおもちゃを舐めたりして、口と手を協調させてきた経験が生かされます
手掴み食べが上達し、目と手と口の協働ができていることによって、食器・食具が上手に使えるようになるよ!
また、この時期は、「自分でやりたい」という欲求が出てくるので、「自分で食べる」機能の発達を促す観点からも、「手掴み食べ」が重要です
手掴み食べ期(1〜2歳)
舌は前後・上下・左右運動が可能になります
第一乳臼歯が生え始め、臼歯が生えることにより、咀嚼して食べられるようになるよ!
交叉咬合など、歪みの発現に注意し、発現した場合は生活習慣、生活環境に目を向けましょう
歯食べ期(2〜3歳)
3度の食事を柱に1日のスケジュールを立てましょう
食具を使い、楽しい雰囲気で食事を!
成長に合わせ食卓を調整し、足をつけ、正面を向いて食べましょう
前歯を使うことも大切にし、前歯でかじりとり、奥歯ですりつぶすという咀嚼を十分にさせよう!
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