規則正しい生活リズムをつくためには食生活を整えることも大切です
この記事では、子育て家庭の食生活の現状や規則正しい生活習慣を身につけるための方法についてお伝えしていきます
食生活のポイント
幼児期に育てたい「食べる力」として「お腹が空くリズムが持てる」が挙げられています
「お腹が空くリズム」のためには、食事だけでなく、遊び・起床・就寝・睡眠などの毎日の生活リズムに関わる体内時計をうまく動かす必要があります
そのためには、朝食摂取をはじめとする規則正しい食生活がポイントになります
子育て家庭の食生活の現状
まず、朝食の状況について、全国調査のデータから見てみましょう
平成27年度の乳幼児栄養調査では、朝食を「必ず食べる」とした子どもの割合は99.3%でした
平成22年度の乳幼児健康度調査でも朝食を毎日食べる幼児の割合は99.3%と同様でした
小学生では、「毎日食べる」は88.5%、「どちらかというと食べる」9.1%、「あまり食べていない」3.9%、「全く食べていない」1.2%になります
保護者の食生活の影響
乳幼児栄養調査では、保護者の朝食の状況についても調査しています
平成27年度の調査では朝食を必ず食べる保護者の割合は81.2%で、欠食する割合は18.6%となっています
そして、保護者の朝食習慣別に子どもの状況を見ると、保護者が朝食を「必ず食べる」場合は、朝食を「必ず食べる」子どもの割合が最も高く95.4%です
一方、保護者が朝食を「ほとんど食べない」「全く食べない」と回答した場合は、朝食を「必ず食べる」子どもの割合はそれぞれ79.8%、79.5%と8割を下回っていました
保護者の食生活は子どもの食生活に影響を及ぼしているね!
おやつの与え方
次に、間食(おやつ)の与え方について見てみましょう
時間を決めてあげることが多い | 56.3% |
甘いものは少なくしている | 22.9% |
欲しがる時にあげることが多い | 20.7% |
甘い飲み物やお菓子に偏ってしまう | 17.2% |
スナック菓子を与えることが多い | 15.8% |
間食でも栄養に注意している | 10.8% |
特に気をつけていない | 9.1% |
半数以上は時間を決めて規則的に与えることに留意していますが、一方で、2割程度は子どもの欲しがる時に、場合によっては甘いものやスナック菓子など好きなものを与えてしまっていることが考えられます
実際に甘い飲み物やお菓子を1日に2回以上与える割合は33.8%となっています
食事のリズムについては、幼児健康度調査によると、1歳前半では「1日3回の食事のリズムがついた」89.7%、1歳後半では「食事やおやつの時間は大体決まっている」84.2%、5〜6歳では「食事やおやつの時間は決まっている」78.8%となっています
乳幼児期に食事のリズムが形成されていない家庭は1〜2割程度
食生活と生活リズムの関係
食生活と生活リズムの関係について、幼児健康度調査の結果をもとに考えてみたいと思います
就寝時間を生活リズムの指標とし、夜10時以降に就寝する場合は遅寝群、夜10時以前に就寝する場合を早寝群として、食生活に関する項目との関連を検討しました
また、食事の心配事と関連する要因を分析したところ、朝食習慣、間食の規則性、母親の心身の健康状態、保育所利用、育児困難感、気になる癖、テレビの見せ方などが有意に関連していました
子どもが食事に集中できないことや、食べてくれないなどの食に関する困り感は、毎日繰り返されることになります
それが育児困難感とも繋がり、母親の心の状態にも影響します
保護者が抱えている食事の心配事を解決するためには、食事そのものに関することはもちろんですが、食事や間食の規則性やスクリーンタイムも含めた生活リズムに配慮し、保育所などとも連携しながら、前向きに子育てに臨めるような方法を探すことが重要といえます
おわりに
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