普段育児をしていて、このようなことに悩んでいませんか?
文章を音読するのが苦手
50音は大体理解しているようですが、文章になると、1文字ずつたどたどしい読み方になる
行を飛ばして読んだり、同じ行を何度も読んだりすることもあります
子どもの気になる姿、困った行動には、それぞれ理由があります
同じ行動に見えても、人によって、状況によって、その理由は異なります
そのため大人は「なぜそうなのか」その理由を知った上で関わっていくことが大切です
これならできそう!やってみたい!と思えることから試してみてください
原因
見る力
読むことが苦手という場合、眼球運動(黒目の動き)が関係していることがあります
ここがうまく働かないと物をゆっくり目で追ったり、動くものを捉えたりということが難しくなります
文章を目で追うのが難しいため、文字や行を飛ばして読んだり、視線がぶれて文字や形をうまく捉えることができなかったりするのです
この機能は、文章を読むときだけでなく、ハサミで形を切ったり、物を探したり、ボールを追いかけたりする時にも使われます
眼球運動でも、両目をチームワークよく動かすことができるということも大切!
これは物を見た時にピントを合わせる働きで、寄り目ができるかどうかが1つのポイント
ここがうまく働かないと、文字1つ1つを捉えるのが難しくなります
文節を捉えられない
そのほか、文節ごとにまとめて捉えるのが難しいということも
「う」「さ」「ぎ」と1文字ずつ読むことができてもそれを動物の「うさぎ」として理解しているわけではないので、たどたどしい読み方になってしまいます
なお、好きな絵本はスラスラ読めるのに、教科書だと途端に読めなくなるという子がいます
この場合、目で文字を追っているのではなく、耳で聞いた文章を記憶して再現しているということが考えられます
記憶力が優れていると言える一方で、見る力を育てていくことも大切だね!
関わり方のコツ
1文字・1行を見やすく工夫する
うまく読めないのは、本人の努力不足ではないよ!
まずはそのことを理解し、できないことを責めずに、読みやすくなる工夫を考えましょう
飛ばし読みが多い場合、指で文字を追ったり、定規を当てたりするだけで、読めるようになることがあります
定規だと適当な位置に合わせるのが難しいという場合は、1行だけ見える窓付きシートを作って、それを教科書や本の上に当てて読むようにするといいでしょう
教科書に合わせて、横向き用、縦書き用や文字の大きさにより色々な幅のものを作っておくと便利です
読みやすく工夫する
1文字ずつたどたどしい読み方をするという場合は、教科書の文章を文節ごとにマーカーで区切りを入れておくといいでしょう
言葉のまとまりを意識しやすくなります
子どもの前で実際に音読しながら、区切りを入れていくといいですね
音読の練習として、乳児用の絵本を使うのもおすすめ!
乳児用の絵本は文字が大きく、1ページに入っている文章量が少ないので、読みやすい
さらに分節ごとにスペースを空けて書かれているので、言葉のまとまりを認知しやすいです
こうした絵本で音読の練習を重ねると、少しずつ、文節のまとまりを意識した読み方が身についていきます
まとめ
今回は文字を読むことが苦手な子への関わり方のポイントを解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
また、読めない原因が発達障害の可能性もありますので、こちら↓を参考にしてください
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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