子ども達を取り巻くスマホやインターネットの環境は急速に便利に、面白いものになり、その負の側面である「スマホ・インターネット依存」に陥る子どもたちも増えています
私たち大人は子どもたちに何を与え、何から守っていけば良いのか解説していきます
スマホやネットの依存症とは
依存症とは、「依存行動があること」と「その行動によって問題が生じていること」が定義となります
「依存行動」とは、その物質や行動を始めるとやめられない、減らそうと思ってもできないというようにコントロールができなくなること、その物質や行動が生活上の最優先事項になることです
インターネットのサービスの中で依存性があると認められたゲームへの依存の定義は以下のようにされています
スマホやネットの何に依存するのか
ゲーム
インターネットのサービスの中で何に依存しているのかというとゲームが圧倒的に多いよ!
ゲームは学校の友達とも、さまざまな年齢の世界中の人とも一緒に遊ぶことができ、やればやっただけ達成感が得られ、周囲から認めてもらえます
生配信
最近増えているのが、動画を生配信しているのを朝まで見ていて昼夜逆転したり、配信者さんに「投げ銭」というシステムで多額のお金をカンパしたりするケースです
一緒に生きている感じが得られる!
依存の原因
子どものスマホ・インターネット依存を予防する方法を考える上で、先行研究から浮かび上がるリスクファクターを見てみたいと思います
心理社会的要因
満足度、幸福感、社会的適応や学業や職業における達成感の低さ、ソーシャルスキルの低さ、攻撃性の高さ
合併精神障害
抑うつ、ADHD、社会不安、睡眠障害、薬物使用など
社会・人工統計学的要因
男性であることや若いことという要因
使用に関する要因
長時間使用や早期に頻回にインターネットに触れることといったインターネット使用に関する要因
家族の問題
家庭内の不調話、両親の別居や離婚などで片親であることといった要因
依存の予防法
依存の予防方法の第一優先はスマホやインターネットを与える時期を遅くすること
与える時の注意事項
①スマホは親が契約しているのだから、子どもに貸し出ししているスタンスを守る
②使用して良い時間や場所、ダウンロードしていいアプリ、課金などに関して、仕様のルールを決める。ルールが守れなかったときにどうするかも決める
③ルールを作る際には、親が一方的に決めてしまうのではなく、必ず子どもにも参加させ、どうしてルールが必要なのか、考えながら使用できるようにしていく
④ルールは明文化し、子どもの発達段階に合わせて最低でも1年に1回は見直す
⑤スマホやインターネット以外にも楽しいと思えること、自信を持って取り組めることをたくさん持てるように、現実の中でさまざまな体験をさせる
発達の遅れがある子への予防法
ADHDなどの発達的な課題がある子にスマホやインターネットを与える際には、物理的に守ってあげることが大切です
まとめ
子どもを取り巻くスマホやインターネットの環境は、これからも目まぐるしく変わっていくことと思います
我々大人は、その変化していく環境の中で子どもたちが何をしているのかに関心を持ち続け、何から守らなければならないか判断し続ける必要があるのではないでしょうか
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