ひとり親家庭への支援ー母子生活支援施設ー

母子生活支援施設は、児童福祉施設の中であまり知名度が高くない施設ですが、母と子が一緒に入所して支援を受けられる唯一の児童福祉施設という特徴を持っています

本稿では、母子生活支援施設と、施設で行われている利用世帯への支援について紹介していきます

母子生活支援施設の運用

入所型の児童福祉施設(乳児院等)では、入退所に関わる行政手続き等のほとんどを児童相談所が行いますが、助産施設と母子生活支援施設の2種別は、福祉事務所が対応しています

カバさん
カバさん

だから都道府県よりも、市町村の関わりが濃くなっているよ!

設置・運営形態は公設公営、公設民営、民設民営の3形態がありますが、ここ10数年で公設公営は激減しており、逆に民設民営は増加しています

職員

母子生活支援施設には、施設長のほかに母子支援員、少年指導員、保育士、心理士等が配置され、平均職員数は11.9人です

職員のローテーションで夜間管理(宿直)を行なっている施設は約6割で、夜間警備体制の強化を図っています

入所理由

入所に至る主な理由は、夫などからの暴力(DV)が55.6%と最も多く、そのほかに家庭環境や不適切や経済、住宅事情が続きます

施設の特徴

前述の通り、母子生活支援施設は母と子どもが一緒に入所し、世帯として支援を受けられる唯一の児童福祉施設です

カバさん
カバさん

親子分離を基本とする他の児童福祉施設と異なり、子どもは実親に育てられ、職員はその子育ても含めて、母と子ども双方に支援を行えるという「強み」があるね!

母子生活支援施設での入所世帯への支援は、大きく分けると「生活支援」と「相談支援」です

生活支援

「生活支援」は生活そのものの支援となることから、まず安心と安全の場の提供が必要

とりわけDV被害での入所の場合、ほとんど離婚が成立していません。
そのため家庭裁判所に調停を申し立てるための同行をしたり、場合によっては弁護士への橋渡しも行います

カバさん
カバさん

電化製品や生活用品などを持ってくることができない家庭には、それらの貸し出しもしているよ!

子どもへの支援としては、乳幼児の場合は保育の提供、学童以上の場合は学習指導やレクリエーションの提供をします

相談支援

「相談支援」は心理士によるカウンセリングや心理療法のほか、健康や就労、進路など母と子どもからのあらゆる相談を受け付ける

母親がメンタル面で治療が必要な場合には診療所を紹介し、子どもの障害の相談には発達支援センターの紹介をし、同行もします

支援の力を伸ばす

支援者としての個人の力を伸ばす・より力を発揮できる場所で働くという点では転職を考えてみるのも一つの方法です↓(保健師の求人も多くおすすめです)
あなたの”理想の職場”が見つかる!【ジョブデポ看護師】

転職活動に対して踏み切れない人も多いですが、迷っている時間の分だけ人生の時間を損していることになります

無料で登録しておくだけでも、人生の選択肢を一つ増やしておくことができると思うのでぜひ登録してみてください

コメント