1〜2歳の気になるこだわりの強さと対応のコツ3選

お子さんの融通がきかない姿に悩んでいませんか?

保護者
保護者

どう関わったらいいの?

発達障害も心配になりますよね

この記事では、こだわりの強さへの関わり方のポイントを解説していきます

この記事がおすすめな人

・1~2歳児のお子さんを育てている人
・お子さんのこだわりの強さが気になる人
・お子さんが発達障害か心配な人

物を一列に並べたり積んだりする

子どもの状態

正常な発達

この時期は、大人と一緒に遊び、物を高く(長く)できると喜びます

並べたり積んだりすることは遊びの一種類であって、飽きれば他の遊びに移ることができます

気になる姿

積み木を電車に見立てたり、ミニカーを走らせて遊ぶことがみられない子どもは、気になります

カバさん
カバさん

言葉が増えない子に多いよ!

いつもひとり遊びである、片付けると怒る等の特徴もあることが多く、周囲は心配することになります

対応のポイント

手先の動作が原因の場合

生活の様々な場面での手先(指)の使い方をみます

手遊び歌等で手を使う練習をして子どもに積極的に関わり、他の「楽しいこと」を設けます

  • 積み木を色、大きさ、手触りの異なるものの混成にする
  • 積み木の代わりに鈴を入れた箱(自作で可)を与え、音を聞こうとして動かすことを促す
カバさん
カバさん

遊びが限られて運動の習得がなおざりにならないようにしましょう!

興味が限定されている場合

積む、並べるという遊びにも大人が関わり、内容に少しずつ変化を持たせ、子どもの興味の範囲を広げていきましょう

遊びの目的が単に並べることから模倣して何かを作ることに発展するか確認

  • 積み木等は箱に入れておき、大人が手渡す。子どもが言わなければ、渡す時に大人が「ちょうだい」と言う
  • 大人が作ったものを横に置いてみる
  • 遊びの終わりが明確でないことが多いため、片付けをする時間を設ける。いつも同じ歌を歌う等区切りを示して、少しずつ子どもを参加させる

様々な知育玩具が市販されていますが、与えるだけで満足していませんか?

対象年齢の表示にこだわらず、利用を働きかけて共に遊ぶことを優先させましょう

カバさん
カバさん

2歳を過ぎて見立て遊びがみられない時には専門機関へ相談しよう!

偏った興味・決め事がある

気になる姿

  • 電車の絵本ばかり見たがり動物の絵本は怒って投げてしまう
  • 出かける時は同じ服でないと機嫌が悪い
  • おやつを変えると怒る
  • 抱っこの仕方によって泣く
  • 同じビデオを見たがる
  • 保護者が同じ服を着ていないと機嫌が悪い
  • 保護者がいつも同じ歌を歌わないと怒る
カバさん
カバさん

言うことを聞かないわがままな子と決めつけてしまいがちだね!

偏った興味や決まり事に共通点がないか考える

保護者の対応の仕方のせいかも..

子どもが泣いた時に、困った皆さんは容認することがあると思います

カバさん
カバさん

それが、結果として決まり事になっていることがあるよ!

決まり事の通りにならなかった時の子どもの反応が、ぐずる、不機嫌になるというものであれば、決まり事に合わせなくてよいです

カバさん
カバさん

人によって対応が変わらないよう家族で方針を共有しよう!

とは言っても、子どもの抵抗にあい「嫌がることを無理にすると心に傷をつけるのではないか。後で影響が出るのではないか」と心配になりますよね

対人関係が保護者に限られているこの時期に適切に対応することで、我慢することの練習につなげる

興味を広げる

カバさん
カバさん

止めさせるために興味の対象を取りあげるだけでは良くないよ!

その子どもが楽しんでいる時の様子を大人がまねしながら、他の「楽しいこと」を示します

(結果的に)他のことに関心を示した時、決まり事以外のことができた時には、その場で大いに喜んで、褒めましょう

専門機関への相談の目安

2歳を過ぎて「待っていること」ができず、状態に変化がみられない場合

執着・こだわりがある

気になる姿

  • キャラクターがプリントされた服でないと着ようとしない
  • ビデオを見てからでないと次の行動に移れないが、いったん見始めると終わらせることが難しい
  • キャラクターのおもちゃをどこへでも持って行く
  • 電車を見たがり連れて行くと満足して帰ることができない
  • 車内では運転席の後ろ等,決まった場所に行きたがる
  • 診療所の待合室でキャラクターや電車の本を見つけると手放せない

このような時は、言い聞かせても、怒ったり泣いたりして納得しないですよね

カバさん
カバさん

子どもがキャラクターや乗り物に興味を示すこと自体は問題ではないよ!

他のものでは代用が効かない、切り替えが効かない、言い聞かせても納得しないことが問題なのです

対応のポイント

こだわりを活用する

また、日常生活習慣を身に付ける際にこだわりをうまく取り入れることも考えましょう

例えば、衣服にこだわりがある子どもでは、キャラクターのものは一部に使用し、着用したら褒めます

苦手なことをこだわりの対象とつなげて励まします

「〇〇マンもがんばれって言っているよ」等

診察が終わったらごほうびにシールをあげるようなことはよく行われています

ルールを決める

カバさん
カバさん

こだわりによって思うように行動できなくなることが困りますよね!

「見せる電車は●本まで」と回数や時間を決めて大人が守り、終わったらすみやかに移動させます

言うことを聞かないことは自立の芽生えである一方で、強すぎるこだわりは対人関係を持ち集団生活になじむことの難しさにつながっていきます

専門機関への相談の目安

働きかけを始めても、こだわりのみられる場面が減少しない時

まとめ

今回は1~2歳児のこだわりの強さについて解説してきました

今回の記事の要点をまとめると、以下の3点があります

まとめ

①こだわりの強さの原因を考え、原因ごとに対応する
②対応の仕方によってこだわりが強まってしまうことがあるため、適切な関わり方が大切
③こだわりを否定するのではなく、うまく活用する

これらの行動が見られる子は発達障害の可能性もありますので、「自閉症と関わり方のポイント6選」の記事も参考にしてください

また、この時期の発達についてより知りたい方は↓の記事を参考にしてください

・「うちの子大丈夫?1歳〜1歳6か月の正常な発達
・「うちの子大丈夫?1歳7か月〜2歳児の正常な発達

この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです

最後までご覧いただきありがとうございました

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