ママ友にあったり子育て広場などに行ったときに同じくらいの月齢の子を見て
あれ、もうハイハイしてる
うちの子だけすごい泣いてる
など思われた方はいらっしゃるのではないでしょうか
また、なかなか外出できない環境の方は
この子の成長は問題ないの?
と疑問を持たれる方は多いのではないでしょうか
このブログではお子さんの今の発達状態は問題ないのか、そして今後どのようにお子さんが発達していくのかを解説していきたいと思います
この時期の大まかな発達状況
お座りが上手になり、ハイハイも始まって、行動範囲が広がります
知らない人を怖がる「人見知り」が始まるのもこの時期です
できること
・「寝返り」や「ズリバイ」や「四つばい」で移動する
・安定したお座りができる
・指先を使って物を掴むことができる
・手を伸ばして掴み、舐めて確認するなどの「探索行動」が盛んになる
・人見知りが激しくなる
・「だめ」などの禁止する言葉に反応し、行動をやめる
・ほしいものがあると、声を出して意思表示をする
・「マンマンマン」などの音を反復する喃語が出る
いかがでしょうか。できていることもあればできていないこともあるのではないでしょうか
ここからはそれぞれの発達の細かい説明をしていきます
運動機能の発達
寝返りで移動
5〜6か月頃から寝返りをするようになる
寝返りを覚えると、寝返りで行きたいところまで移動する赤ちゃんもいます
腹這いになって上半身を手のひらで支えどちらへも寝返りができるようになると、それを応用してお座り、四つん這い、つかまり立ちができるようになります
おすわりが安定
おすわりは6〜7か月頃に始まりますが最初はまだ両手で体を支えています
7〜8か月頃から背筋が伸びて手をつかなくても安定しておすわりができるようになる
ハイハイが始まる
腹這いの姿勢で腕を伸ばし、手で状態を支えられるようになるとお腹を中心に方向転換をするようになります
まだ前に進むことはできませんがこの方向転換ができると、間も無くハイハイが始まるよ!
ずり這い
ただし最初はお腹を床につけたまま腕と足の力で移動するずり這いが一般的です
これが難しく、前に行きたいのに逆に後ずさりになるといった様子が見られます
まだ思うようには体を使いこなせないですね
ハイハイ
ずり這いから四つん這いに移行する赤ちゃんが一番多く、8〜9か月になると俗に言われる四つん這いのハイハイをする子が多いです
中にはハイハイをしない赤ちゃんがいますが、ハイハイは筋肉が発達し、次のつかまり立ちや伝い歩きの基礎となる力がつきます
ハイハイするようになったら焦らず今後のためにもしっかりハイハイの時期を持てると良いね!
手先を器用に使える
7〜8か月頃になると片手に持ったものをもう片方の手に持ち変えられるようになります
また、親指と他の4本の指で鷲掴みにできるようになります
8〜9か月頃は指先を使い始め、手に持っているものを別のものに打ちつけたりします
さらに掴んだものを意図的に手から離すことができるようになるのもこの時期です
掴んだ物を離す遊び
持ちやすい玩具であれば、3か月頃から握れるようになりますが、手で掴んでいる物を「離す」動作は難しく、自分の意思でそれができるようになるのは8か月頃です
私たちにとっては物を離す動作は特に何も考えなくても簡単にできるけど、赤ちゃんにとってはとても難しい作業なんだね!
この時期には、物を離す動作を遊びにして楽しみましょう
積み木を穴を開けた空き箱に一つずつ落としていきます。
落ちた時に音がすると、赤ちゃんは見えない箱の中が気になるものです。
手指の動きを促し探索する心を育てます
また、左右の手に積み木を持ち、2つを打ち鳴らす動作をしてみましょう。
両手の動きを一致させるのはまだ難しいですが、遊んでみせると赤ちゃんも真似をしようとします
1日2回の離乳食
下の歯が生え始める7〜8か月頃になったら離乳食は2回食のペースで進める
内臓機能の発達につれてタンパク質源となる食材(豆腐や白身魚など)も使えるようになるので、偏食をなくす意味でもより多くの食材になれるようにしましょう
タンパク質は体づくりの基本となる栄養素だが、とりすぎると内臓系への負担が大きく、アレルギーの原因になる恐れもあるので摂取量には注意が必要
手掴みで食べるのは、食べる意欲が出てきた証拠で大きな進歩です
こぼしてばかりいたり遊びながら食べたりしても止めさせずに好きなように食べさせましょう
しかし、食べる量よりこぼす量の方が多いので自分一人で必要量を摂取するのは無理です
タイミングを見ながらスプーンで口に入れてあげるなど食べる手助けをしましょう
歯の生え始めは歯がため
歯の生え始めるときは歯茎に違和感があるものです
歯茎がむずむずすると今まで以上にものを口に運び歯茎で噛むようになります
歯がための玩具で違和感を解消しよう!
感染症にかかりやすい
月齢が進むにつれて抵抗力は増していきますが6〜7か月頃は母親から受けた母体免疫が切れて風邪などの感染症にかかりやすくなる
子どもの熱が高いときは、病的な原因による体温上昇以外にうつ熱状態による発熱があります
うつ熱
うつ熱とは子どもは大人よりも体温調節機能が十分に発達していないので、外界の影響を受けやすいです
過度な重ね着をしたり、活発な運動を続けたりすると熱をうまく発散できなくなり体内に熱が蓄積して体温が高くなることがあります
これがうつ熱状態による発熱です
少し熱がある場合でも、以下の4つの点を確認し、良好であれば大きな心配はありません
逆に他に症状がなくても、これらが明らかに普段と異なる時にはすぐに受診が必要です
精神発達
「あー」と要求を伝える
6〜7か月頃は周囲にある物を舐めて確認をする「探索行動」が活発になる
欲しいものがあると「あー」と声を出したり、視線や表情でその気持ちを周りの人に伝えながら手を伸ばします
欲しいものを声を出して大人に取ってもらう経験を重ねると、7〜8か月頃には物を取ってもらうために意識的に声を出すことを覚えます
8〜9か月頃になると大人が何かを指さした時にその指先ではなく、差した方向にあるものを見つけられるようになる
喃語が多くなる
機嫌の良い時には「マンマンマンマン」や「ナンナンナンナン」などの、音を反復して発語するようになります
特にマ行の音が多く、月齢が進むと「マンマン」のように反復が短くなるよ!
「ニャーニャーがいるよ」や「ブーブー乗ろうね」などと赤ちゃんが発音しやすい反復語を語りかけの中で使って発語を促しましょう
赤ちゃん言葉をあまり使いたくない方もいると思いますが、赤ちゃん言葉は赤ちゃんが言いやすい言葉であり、「言えた!」という成功体験が増えるため自信がつき、色々な言葉を言おうとする意欲が高くなります
喃語が少ない時は
発達には個人差があるため1歳前に喃語が少なかったり笑顔があまり見られなかったとしても心配する必要はありません
言葉の発達が遅く、のんびり成長する赤ちゃんもいるのです
そのような子でも、小学校に上がる頃にはうるさいくらいの「おしゃべりさん」になるものです
言葉の発達の遅れを心配するよりも意欲や情緒の安定、大人との簡単なやりとりを楽しめているかどうかに気を配って過ごすことが大切
赤ちゃんには楽しい表情で接してください
また、体を使った遊びをすることで言葉が伸びていくことが知られています
話さないからと話すことにとらわれすぎず、他の遊びを楽しむようにしよう!
その遊びが発声へとつながっていきます
いないいないばあの効果
8〜9か月頃になると、玩具に布をかけて隠してしまっても、自分で布を取って玩具を見つけ出す
さまざまな体験を通して、赤ちゃんは見えていなくても物が存在することを理解していくと考えられます
その体験の一つが「いないいないばあ」です
この遊びを繰り返すと大好きな大人が「いないいない・・・」と顔を隠しても「ばあ」とすぐに笑顔で現れることを覚えます
そうして他の見えていないものについても「そこにあるはず」と思い描けるようになっていくのです
人見知り
人見知りはこの時期の大きな特徴の一つで、赤ちゃんに、知っている人と知らない人を見分ける能力がしっかり育っていることを意味します
見知らぬ人に対する不安や警戒心の表れで、それだけ強く特定の大人との間に愛着関係が結ばれているということだね!
安定した愛着が形成→信頼する特定の大人に守られている実感を得る→未知の人とも関わろうとする気持ちが育つ
頭を打ちつける
大人から見るとびっくりするような行為ですが、7〜8か月の赤ちゃんの約5%に見られる癖です
頭を床や壁に打ちつけるのは「ヘッドバンギング」言われる自傷行為
大人にかまってもらえない赤ちゃんがする場合が多いと言われているため注意が必要です
赤ちゃんが頭を打ちつけそうな時は、抱きしめ上げてあやし、なだめよう!
急いで辞めさせようとして大人から一方的に関わるのではなく、赤ちゃんが求めてきたときにあたたかく受け止め、相手をしましょう
たとえ頭打ちをしても気が済むまでやったらすぐに他の物事や遊びに興味を持つようになり、やらなくなるので心配はありません
頭打ちを無理にやめさせたら自分の髪を毛を抜いて円形脱毛症のようになった赤ちゃんもいるそうです
動いて探索しない
移動できるようになると、好奇心旺盛な赤ちゃんは探索を始めます
しかし、動こうとせず、目の前に置かれた玩具に触るだけで満足して、探索しようとしない赤ちゃんがいます
これも個性の1つですが、探索行動によって学習するため知的発達の土台になります
探索しない場合には赤ちゃんが周囲の人や玩具に好奇心を持つように環境を整えると同時に一緒に玩具で遊ぶなどの援助を心がけよう!
あなたはいろいろなものに触る赤ちゃんに対して
「ダメよ」「危ない」
と強い口調で行動を抑えていませんか?
探索行動に対して怒ってしまうと赤ちゃんは驚いて泣いてしまい、次から探索しなくなることもあります
危険なものは赤ちゃんの手の届く場所から遠ざけるなど環境整備に努めた上で、いたずらに見える探索行動を許すのが、意欲を伸ばすために重要
まとめ
いかがでしたか?
今回は6〜9か月児の発達について大まかに説明しました
何か気になる点があれば個別でご質問いただければと思います
最後までご覧いただきありがとうございました
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