なんとなく日々のスキンケアを行なっていませんか?
正しい知識のもとでスキンケアを行わないと、かえって肌に悪影響を与えてしまうことがあります
ここでは、子どもの肌の特徴を踏まえて上で、正しいスキンケアをするための方法について解説していきます
子どもの肌の特徴
・皮膚が薄い
・バリア機能が未熟
・乾燥しやすい
・皮膚トラブルを起こしやすい
乳幼児期の皮膚は大人の2分の1程度の厚さしかなく、バリア機能(体内の水分を逃さず外界からの刺激から守る力)が未熟です
また、乳幼児は汗っかきなので皮膚はしっとりしていると思われがちですが、皮脂の分泌量も保湿成分も少ないため、乾燥しやすいのが特徴です
皮膚が乾燥してバリア機能が弱くなると、汗や汚れ、カビ、細菌、ウイルス、ダニ、埃などの影響を受けて、皮膚トラブルを起こしやすくなります
また、ホコリの中に含まれている食物の成分が皮膚から入り込みやすくなり、食物アレルギー発症のリスクにつながることも
それを防ぐためにも健やかな皮膚を保つ必要があり、大切なのは毎日のスキンケアだね!
正しいスキンケアの方法
たっぷりと泡立てる
・低刺激の洗浄剤をよく泡立てて、または泡で出てくる洗浄剤で保護者の手のひらにたっぷりの泡を取って、手指を使って擦らずに優しく撫でるように洗う
・赤ちゃんの皮膚を傷つけないように、保護者は爪を短く切って、指輪などは外す
頭と顔の洗い方
・頭は、ベビー用シャンプーもしくは体と同じ低刺激タイプの洗浄剤を、よく泡立てて洗う
・指の腹を使って、汗をかきやすい髪の生え際もしっかりと洗う
・顔も、体と同じ洗浄剤を使って洗う
・洗浄剤が目に入らないようによく泡立ててから洗い、ぬるめで水圧の弱いシャワーで洗いながら、シワの中まで丁寧にすすぐ
・すすぐときもガーゼなどは使わない
すすぎ残しがあると残った洗浄成分が皮膚を刺激し、皮膚トラブルの原因になるので注意して、顔や頭もしっかりすすぐ
各部位の洗い方
・首は上下をむかせて、シワの奥までしっかり洗う
・脇の下や肘の内側、手首、膝の裏、足の付け根などは、シワを伸ばしながら丁寧に洗う
・お尻の割れ目や肛門の周りもしっかり洗う
熱いお湯や長風呂は避け、丁寧に拭く
・大人と一緒に湯船に浸かるときは、熱いお湯や長風呂は避けるる
・お風呂上がりは、タオルで優しく押さえるようにして水分を拭き取る
・脇の下や足の付け根などのシワの中もしっかり拭く
肌のトラブルがある場合
あせもや湿疹、おむつかぶれなどの皮膚トラブルがあるときも、患部を丁寧に洗ってケアすることで症状が緩和します
おむつかぶれへのケア
おむつかぶれでお尻が赤いときは、おむつをこまめに変えます
水気の少ないお尻拭きでこすって汚れを取るよりも、水をたっぷり含ませたティッシュや脱脂綿で擦らずに汚れを拭い取るか、できればおむつ替えの度にお尻をぬるま湯で洗ってください
あせもへのケア
あせもがあるときは、汗をかくたびにシャワーで汗を洗い流すか、濡れタオルで抑えるように汗を拭き取りましょう
入浴後の全身保湿ケアで肌を守る
入浴後はなるべく早く保湿ケアをしましょう
擦らないように優しく全身に保湿剤を塗り広げます
カサカサが気になる部位は、意識してたっぷり塗ってください
全身の保湿ケアをすると、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症リスクが下がることが、研究からわかっているよ!
保湿剤の適正量
大人の両手のひら分の面積を塗るときは、保湿クリームなら大人の人差し指の指先から第一関節まで伸ばした量よりも少し多めに使います
ローションなら手のひらに十円玉大に出した量で手のひら2枚分の面積に塗るのが目安です
保湿剤の塗り方
顔、胸とお腹、背中、手足などの部位ごとに塗ります
保湿剤を点在させ、手のひらを滑らせるようにして伸ばしましょう
首や脇なども忘れずに!
日常での保湿も忘れずに
入浴後だけでなく、朝起きたとき、食後の口の周りのやおむつ替えで洗ったり拭き取ったりした後など、部分的にもこまめに保湿することをお勧めします
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