予防接種は誰でもいつでも打てるわけではありません
この記事を参考にお子さんの状態を確認してから接種をするようにしましょう
予防接種に行く前のチェック
1.お子さんの体調は良いですか
2.今日受ける予防接種について、必要性、効果及び副反応などを理解していますか。わからないことがあれば、質問をメモにしておきましょう
3.母子健康手帳は持ちましたか
4.予診票の記入は済みましたか
体調が大切
予防接種は体調の良い時に受けるのが原則
日頃から保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態に良く気を配ってください
気にかかることがあれば、あらかじめかかりつけ医や保健所、市町村担当課に相談してください
予防接種の効果や副反応などについて理解した上で、接種に同意した時に限り、接種が行われるよ!
予防接種を受けることができない例
①明らかに発熱(通常37.5度以上)をしている
②重篤な急性疾患にかかっている。
急性で重症な病気にかかているお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です
③その日に受ける予防接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがある。
「アナフィラキシー」というのは通常摂取後約30分以内に起こるひどいアレルギー症状のことで、汗がたくさん出る、顔が急にはれる、全身にひどい蕁麻疹が出る他、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、激しい全身反応
④麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)及びおたふくの予防接種の対象者で妊娠していることが明らかな人
⑤BCG接種の場合、外傷などによるケロイドが認められる
⑥B型肝炎の予防接種の対象者で、母子感染予防として、出生後にB型肝炎ワクチンの接種を受けた
⑦その他医師が不適当な状態と判断した場合
予防接種で注意が必要なケース
以下に該当すると思われる保護者の方は、かかりつけ医がいる場合には必ず前もってお子さんを診てもらい、予防接種を受けて良いかどうかを判断してもらいましょう
受ける場合には、かかりつけ医の所で接種を受けるか、あるいは診断書または、意見書などをもらってから他の医療機関で予防接種を受けるようにしてください
①心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療を受けている
②予防接種で、接種後2日以内に発熱、発疹、蕁麻疹などアレルギーと思われる異常が見られた
③過去に痙攣(ひきつけ)を起こしたことがある。
痙攣(ひきつけ)の起こった年齢、回数、発熱の有無、受けるワクチンの種類などで条件が異なるので、必ずかかりつけ医と事前によく相談しましょう
④過去に免疫不全の診断がなされているお子さん及び近親者に先天性免疫不全症のものがいる
⑤ワクチンの製造過程における培養に使う卵の成分、抗菌薬、安定剤などにアレルギーがあると言われたことがある
⑥ラテックス過敏症
⑦BCG接種の場合、家族に結核患者がいて長期に接触があった場合など、過去に結核に感染している疑いがある
予防接種後の注意事項
①予防接種を受けた後30分間程度は、医療機関(施設)でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう
急な副反応が、この間に起こることが稀にあるよ!
②接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう
③接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位を擦ることはやめましょう
④接種当日は、激しい運動は避けましょう
⑤接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう
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