乳児期は肌トラブルが起きやすいです
適切に対処しないと肌状態が悪化してしまう可能性があります
この記事では新生児期からの肌の特徴とスキンケアのポイントについて解説していきます
・乳児期のお子さんの育児をしている方
・お子さんの肌について気になる方
外気浴~生後1か月を過きたら~
効果
- 腺や毛穴の開閉機能を育てる
- 気管や肺などの粘膜が鍛えられ抵抗力がつく
- 紫外線への防衛反応に必要なメラニン色素を増やす
- 生活リズムが整いやすくなる
方法

冬は温かい正午ごろ、夏は涼しい朝早い時間か夕方がおすすめ!
紫外線は直接当たるときがありますが、多少は紫外線を浴びなければ、メラニン色素が増えません
屋外では、衣類や帽子などで日光が直接当たらないようにし、日陰を選ぶように工夫しましょう

外に出られない日は、窓を開けて外の空気にふれよう!
夏場、紫外線量が多い時間(午前10時~午後2時)に外出する時は、衣服から出ている部分に赤ちゃん用日焼け止めを使用してもよいでしょう
皮膚のマッサージ~生後2か月から~
効果
- 皮膚を丈夫にする
- 皮膚の血行を良くする
- 免疫(抵抗)力を高める
方法
手足から体幹にむかって、手のひらで数回軽くさすります

お風呂に入る前やオムツかえの時など、直接皮膚にふれる機会に話しかけながらマッサージしよう!
湿疹やあせもなどの部分は、避けましょう
衣服の調節
新生児の頃
生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節の働きが未熟で風邪をひきやすいので、大人より1枚多く着せ、保温に気をくばりましょう
生後2か月頃
体温を調節することができるようになってきますので、大人と同じ枚数、もしくは1枚少ないくらいにします
薄着で育てると、少しくらい気温が下がっても寒がりません

脇の下に汗をかいていたら、暑いサインだよ!
生後3か月頃

朝晩裸にして、着替える習慣をつけよう!
季節に関係なく1年通して続けることが大切です
手足を動かしたり運動が活発になってくるので、上下に別れた服を着せるようにします
皮膚の汗腺が完成するのは、3歳頃です
少しずつ薄着の習慣を身につけて生活の中で、皮膚を鍛える
皮膚の病気の対処法
脂漏性湿疹
生活上の工夫
- 毎日お風呂に入り、丁寧にやさしく洗う。頭や顔の皮脂の汚れは残りやすいので、しっかり洗う
- 黄色い湿疹のかたまりは、オリーブ油などをつけて、ふやかしやわらかくなったら石けんで洗い落とす。無理にはがすと、皮膚を傷めるので、自然に落ちるまでとらないようにする
受診する目安
- 湿疹が原因で横嫌が悪い
- 赤ちゃんが、湿疹のある場所に手を持ってきて、かゆそうにしている
乾燥性の湿疹
生活上の工夫
- 加湿器の使用や部屋の中に洗濯物を干すなど、部屋の湿度を保つ
- 赤ちゃんにやさしい保湿クリーム(ワセリンなど)を塗る
受診する目安
- 湿疹が原因で横嫌が悪い
- 赤ちゃんが、湿疹のある場所に手を持ってきて、かゆそうにしている
あせも
生活上の工夫
- 昼寝のあとなど汗をかいたら、さっとシャワーで洗う。体を拭く時は、こすらないようにする
- 衣服は汗を吸収しやすい木綿などを選ぶ。勝の下をカバーすることができるTシャツの下着や洋服がいい
- 扇風機やエアコンも直接風が当たらなければ効果的。温度を下げ過ぎないようにする
あせもをそのままにしてしまうと、細菌に感染し(とびひ)、治りにくくなり、全身に広がることもあるので、早めの対処が大切!
受診する目安
- 皮膚がこわれたような状態→腫れて、表面がでこぼこしている
- ジュクジュクと汁が出る
オムツかぶれ
生活上の工夫
- ウンチの時は、お風呂場で洗面器にぬるま湯を入れてお尻をつけて洗う
- オムツやオムツカバーは通気性の良い、やわらかいものを選ぶ
- オムツ交換の時はお尻が乾燥するまであてない
- 天気の良い日はオムツをはずして外気浴をする
受診する目安
- 皮膚がただれたり、対処してもなかなか治らない
- オムツがあたる部分以外にも広がった時は、細菌やカビ (カンジダなど)が原因のこともあるので、受診
カンジダ感染の場合、ステロイド軟こうを使用すると、かえって症状が悪化します。その場合は使用を中止して、すぐ受診!
まとめ
今回は赤ちゃんの皮膚について解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
①良い肌を保つためには月齢に合った刺激が必要
②皮膚のトラブルには適切な方法で対処しつつ、必要時には受診を早めにする
スキンケアについてもっと知りたい方は「乳幼児期の正しいスキンケアの方法」や「アトピーとスキンケアの最新情報」をの記事を参考にしてください
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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