6~12か月児の気になる運動発達4選

6~12か月のこの時期は運動面の発達が大きく伸びる時期です

保護者
保護者

・寝返りの仕方がおかしい
・座位が不安定
・おもちゃを持たない
・ハイハイの仕方がおかしい

などの悩みはありませんか?

この記事では、乳児期後期の運動面の悩みとその対応のポイントを解説していきます

この記事がおすすめ人

・乳児期のお子さんを育てている方
・お子さんの運動面の発達が気になる方

寝返りの仕方が異常

子どもの状況

正常な発達

寝返りは、早い子どもでは4か月頃から体幹をよじって寝返ったり、両下肢を挙上して下半身から回転して寝返ったりします

カバさん
カバさん

多くは6か月までにできるようになるよ!

気になる姿

6か月になっても

・寝返りしない
・側位(横向き)までしかできない
・寝返りを一方向しかしない
・すぐに仰向けになってしまう

対応のポイント

カバさん
カバさん

これまでの運動発達の経過で、首の据わりが遅かったかどうか確認しよう!

遅かった場合、寝返りも遅くなり寝返りをしない、あるいは側位までしかできない状況となり得ます

具体的な方法

仰向けでおむつ交換の際に片方の股と膝を曲げて骨盤をひねるようにさせ、股が十分斜めになったところで殿部を軽く押さえて、身体をひねらせ寝返らせてみましょう

側臥位になるとくるりとうつ伏せになり、上肢を引き抜くようになります

側臥位になれない時は腰に手を添えて回してあげます

上肢を引き抜けない時は、体幹を浮かして手伝ってあげます

カバさん
カバさん

毎回、おむつ交換や着替えの時に遊びとして取り入れよう!

伏位(うつ伏せ)からの寝返りは、背臥位(仰向け)にし、片方の下肢を上方に屈曲しその下肢をやさしく身体を横切ってもっていきます

側位になったら子どもをゆっくりと後方・前方に動かし、上部体幹が動きについてくるまで行います

すぐに仰向けになってしまう子どもは、うつ伏せの姿勢が嫌いか、仰向けの姿勢に慣れている場合です

カバさん
カバさん

なるべくうつ伏せで遊ぶ機会を増やし、慣れるようにうつ伏せで遊ぶ楽しさを教えていこう!

相談の目安

ずりばいやよつぱいができるようになってから寝返りができるようになることがあります

そのため、寝返りをすることや仕方にこだわらず、次のステップができる状況にあるかみましょう

9,10か月になってもずりばいやよっぽいができない時は専門機関へ相談

座位がいつまでも不安定

子どもの状況

正常な発達

6か月両手での支持を必要とする座位
7か月背を伸ばし、手を放してしばらく座れる
手をついて身体を支えながら座れても正常
9か月前後左右に傾いても倒れなくなり、座位が安定

気になる姿

6か月・身体が柔らかく両手で支えられず前に崩れてしまう
・身体が固くて両手が床につきにくく支えられない
9か月座位で傾いた時に倒れてしまう

対応のポイント

前に倒れる時は、タオルで支える

お座りの形にして身体が前に倒れてしまう時は、お腹の所に丸めたバスタオルを置いてあげます

バスタオルが支えになって前に倒れなくなり、両手でおもちゃを使って遊べるようになってきます

座位が不安定な場合は、頭部を打撲しないように周りにクッション等をおいて防ぐ

おもちゃ等を周囲におき、身体をよじってとることができれば、前後左右に倒れなくなります

カバさん
カバさん

8か月までに一人で座位がとれない時、10 か月を過ぎても座位が不安定な時は専門機関へ相談しよう!

おもちゃを持たない

子どもの状況

3か月手に触れたものを握る
4か月おもちゃに手を出し、持って遊ぶ
5か月両手で持って遊ぶ
6か月手に持った物はなんでも口へ運んで確認する
正常な発達

おもちゃを持たない、あるいは物を持たない子どもは上記の一連の遊びができずにいます

対応のポイント

カバさん
カバさん

まずは原因を考えよう!

物に興味がない場合は、まず人に対する興味の有無を確認します

抱っこを好むか、人の顔を触ってくるか、触られるのを嫌がらないか等です

経験が少ないためにおもちゃを持たないのか、感覚刺激に対し過敏なため持とうとしないのかを見極める

くすぐり遊びで触る、揺する等、感覚刺数を意識した人との触れ合いから物への興味を引き出し、おもちゃを触る等へと発展させていきましょう

カバさん
カバさん

この動作がなければ自分で物を食べるという行為は困難だよ!

(↓おもちゃのサブスクなら、色々なおもちゃが試せるのでオススメです)

ハイハイの仕方がおかしい

気になる姿

・よつばいでなくたかばいをする
・ハイハイで前進せず後進する
・よつばいの形ではあるがどちらか一方の膝を使わずに足底で支持しており左右対称の動きではない
・うつ伏せが嫌いでハイハイせず、いざって(座位の姿勢で)移動

対応のポイント

カバさん
カバさん

それまでの運動発達に遅れ等がなければ心配はいらないよ!

よつばいの形を直そうとするのではなく、膝立ちやつかまり立ちを促していきましょう

すでに立ちたがる等、立位の準備ができていれば、膝立ちやつかまり立ちができる高さの机や椅子で姿勢をとりやすくしてあげます

立位の姿勢でつま先立ち傾向がなく、下肢の動きに左右差がなければ問題はありません

つたい歩きをした時に下肢の動きに左右差があったり、1歳を過ぎても下肢を床につきたがらないようなことがあれば専門機関へ相談

まとめ

今回は6~12か月児の気になる運動発達について解説してきました

今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります

まとめ

①発達が遅れている場合は、原因や今までの発達を振り返る
②運動発達は、基本的な育児動作の中に遊びを取り入れながら伸ばす

この時期の発達についてより知りたい方は↓の記事を参考にしてください

・「うちの子は正常?6〜9か月児の発達
・「うちの子正常?9か月〜1歳の正常な発達

この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです

最後までご覧いただきありがとうございました

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