乳児の成長発達は著しいです
しかし、我が子の成長は平均的でしょうか?
個人差が大きい時期ですが、平均から大きく逸脱しないことが大切です
この記事では4か月児の発達の特徴と関わり方のポイントを解説していきます
・4か月児の発達を知りたい人
・お子さんの発達について心配な人
身長・体重は?
生まれた時の身長・体重と比べて、どれくらい伸びていましたか?
おおよそ身長は15cm、体重は4Kg
母子健康手帳の成長曲線に記入し、伸び方をみてみましょう

母乳・ミルクだけでこんなに大きくなるんだね!
授乳間隔もだいふあいてきて、1回に200mlの母乳・ミルクを飲み干せるようになりました
1日約1.000mlの母乳・ミルクの量が必要ですので、授乳回数は5回で済むようになります
母乳やミルクは何に使われている?
乳量 1,000mlには650kcal含まれています
この栄養は一体何に使われているのでしょうか?
250kcal:体づくり
250kcal:細胞が生き続けるため
150kcal:泣く・動く
体づくり(成長)では、細胞を増やしたり、細胞を大きくしたり

乳には体づくりに必要な栄養素が、バランスよく含まれているよ!
よく泣く子、動きが活発ではげしい子は、そこでエネルギーが使われ、なかなか体づくりにまわらない場合もあります
体重が増えない
体重の増えが少ない赤ちゃんは、乳量を増やすことが大切です

飲む力が弱い場合は、回数で補おう!
しかし、ちょこちょこ授乳が続くと胃が大きく育ちません
外へ散歩に出たり、あやしたりして、少しずつ授乳間隔をあけるようにすると1回量が増えていきます

どこで我慢させて、どこで授乳したらよいか1日の生活リズムの中で考えてみよう!
200ml入る胃ができる→1日の必要量を日中に飲み干せる→夜中の授乳が減りまとまった睡眠になる→成長ホルモンがたくさん出る
離乳食が必要になってくる

母乳やミルクだけだと鉄が不足するよ!
鉄は細胞に酸素を運ぶ赤血球の材料となります
鉄は、お腹の中にいる時にお母さんからもらって、肝臓に貯金していました
母乳・ミルクだけでは足りないので貯金を使っていましたが、この時期になってくると、そろそろ底をついてきました
また、体も大きくなり動きも活発になってきたので、水分の多い母乳・ミルクでは間に合いません
そこで、固形の食物から栄養をとる必要がでてきました

まずは、離乳食を始める準備として、授乳時間を一定にしよう!
毎日一定の授乳時間にすると、赤ちゃんも待てるようになり、消化機能のリズムも作られます
朝の光で生活リズムを作る
24時間の体内リズムは、「視床下部」という脳が育つことでできます
「視床下部」は、自律神経をあやつり、生活リズム、体温調節、空腹、満腹などの調節、消化機能のリズムも作っています

4歳頃に完成するよ!
それまでにしっかりと育てていきましょう
生活リズムは、どうやって作るとよいのでしょうか
まずは、朝、脳をしっかり目覚めさせることです
そのためには朝の光を浴びることです
またひんやりした皮膚の感覚(着替え)、顔を拭く、抱っこをして頭をおこすことも脳の目覚めにつながります

太陽の光が入らない場合は電気をつけよう!
毎日続けることで「視床下部」は育ち、気持ちよく目覚めるようになります
日中のさまざまな体験(触れて、見て、聞く、味わう、においなど)によって感覚器が働くことも「視床下部」の育ちを促します
毎日同じリズムを繰り返すと、赤ちゃんも準備して楽しみに待つようになります
腹ばいの好きな子に!
日中にさまざまな「感覚器」が刺激され、興味が広がると体が動きだします
まず、腹ばいで重い頭(脳)を首で支え、お母さんを目で追うようになります

これが首すわりだね!
そして、腹ばいで肩を上げ、腰を上げて、お座りができ、1歳のお誕生の頃に、多くの子どもは自分で立ち、歩けるようになります
人間は一番頭(脳)が重いので、重力に逆らいながら、ゆっくりと順番に「筋肉と神経」を育てます
その力を育てる一つが腹ばいです
よその子と比べず腹ばいで過ごす時間を作り、ゆっくり順序よくこの過程をたどればよい
免疫の学習が始まる
この頃から風邪をひいたり、いろいろな病気にかかりやすくなります

お母さんからもらった抗体(免疫力)が減り、自分で抗体を作っていく時期だからだよ!
でも、怖がらないでくださいね
病原体が体の中に入ってくることで、やっつけるための抗体を作っていくのですから
この免疫の力を利用したのが「予防接種」です
重症になりやすい病気を防ぎます
予防接種は赤ちゃんの体調を整え、適切な時期に受ける
しかし、体に害のない花粉やほこり、ダニ・カビ、そして、食べ物のたんぱく質などにまで抗体をつくってしまうことがあります
これがアレルギーです
害のないものを病原体と間違えないよう、体に入る「入り口」の皮膚や口・のど・鼻・腸などの粘膜を丈夫に育てることも大切です
まとめ
今回は4か月の赤ちゃんの特徴について解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
①身長・体重は母子健康手帳の成長曲線を確認し、授乳回数や量を調整していく
②生活リズムを整えていく為に、朝日を浴びることが大切
この時期の発達についてもっと知りたい方は「うちの子は正常?3~6か月児発達」の記事を参考にしてください
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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