6~12か月のこの時期は睡眠について困ることが多い時期です
・寝てばかりいる
・寝ても夜泣きがひどい
・全く寝ない
などの睡眠の悩みはありませんか?
この記事では、乳児期後期の眠りの悩みとその対応のポイントを解説していきます
いつも寝てばかりいる
子どもの状況
正常な発達
6~12か月では昼寝が1~2回、平均睡眠時間は13時間で、夜にまとめて10時間睡眠をとります
生活リズムが安定する時期だね!
気になる姿
・お腹がすいても泣かない
・排泄しても眠りっぱなし
・遊びの時間が短い
・散歩にでかけても寝てばかりいる
「手のかからない子」と思われていることが多いです
対応のポイント
対応の基本
実際に眠っていた時間帯を毎日記録してみよう!
必要以上に眠りの時間を尊重せず、笑い・話しかけ、身体に触れ、外出して陽に当て、外界の刺数に触れさせていきましょう
いろいろな体験をさせ、感覚を発達させ,世界や興味を広げさせていく
具体的な方法
具体的には、以下のことを行ってみましょう
①子どもが目を覚ましている間は、視線を合わせ、声をかけながら、スキンシップを十分にする
②生活リズムを整える
③昼間と夜間とで過ごす部屋を替えてみる
④子どもの寝ている場所を確認する(戸外の音が聞こえないか、窓から朝の陽射しが自然に差し込むか、保護者の姿が見える位置にあるか)
⑤やりとり遊びを一緒に楽しむ
今からできること
眠ってばかりいることで、保護者が関わる時間が少なくならないように気をつけよう!
赤ちゃんの感覚の発達や、子どもが周囲に興味を持ちコミュニケーションがうまくとれているか確認します
6か月頃までは視力・聴力の確認、9~10か月頃は「いないいないばあ」やおもちゃを見せての反応の確認等を行ってみましょう
親に関係なく1人ですぐ寝る
子どもの状況
正常な発達
赤ちゃんには眠いから眠ると判断する能力はまだ備わっていないため、眠る時間だと気付かせる、眠りやすい安心できる環境を作るといった様々な保護者の協力が、寝つくために必要です
6か月頃になると、赤ちゃんは保護者とそれ以外の人を区別し、保護者に寝つくための協力を求めてくるよ!
気になる姿
・一人で勝手に寝ついてしまう
・眠くなってぐずることがない
「手のかからない子」と捉えることが多いですが、保護者が予定した通りに子育てが行えない(例:食事の時間がズレる等)場合、困り事となります
原因
・よく寝る子
・知的発達の遅れ
・愛着形成が不十分
・保育者とのコミュニケーションがうまくとれていない
対応のポイント
対応の基本
笑い・話しかけ、身体に触れ、保護者との愛着関係を強化することを通して、家族の一人として生活を送ることにつなげ、赤ちゃんの反応の変化を観察しましょう
その他の要求に関違した行動の発達もみましょう
1歳半健診の時点で指差し、困った事があった時、助けを求めるといった行動がみられなければ、専門機関へ相談しよう!
具体的な方法
・子どもが目を覚ましている間は視線を合わせ、声をかけながら、スキンシップを十分にする
・家庭の生活リズムを整える
・やりとり遊びを一緒に楽しむ
ひどい夜泣きがある
子どもの状況
生後6か月頃から始まることが多く、ほとんどの子どもにみられます
泣き声も小さく,身体をなでたり、抱くだけですぐに眠りに戻る子どももいます
しかし、火がついたように大泣きし,何をやっても泣きやまない子どももいます
対応のポイント
対応の基本
夜泣きをしたら、密着する面積が大きく心臓の鼓動を感じられるような抱っこをすると、ぬくもりに安心して眠りに戻ることが多いです
一方で、保護者が泣きやませようとすればするほど、保護者の焦りが子どもに伝わり、泣き続けることが多いです
保護者が気負わずに気分転換を図ることも大切だね!
具体的な方法
・背中を優しくトントンたたく、抱っこしてゆらゆらと揺らす→ぬくもりに適度なリズム感や揺らぎが加わり効果的
・泣き初めにおしゃぶりをくわえさせる→鼻呼吸ができて深い呼吸がしやすく、眠りやすい
・おっぱいを含ませる→お腹いっぱいの満足感で眠りやすい
思い切って、夜のドライブに出かけるうちに自然と寝つくことも多いよ!
夜泣きが続く場合
ひどい夜泣きが数ヶ月続く場合には、日常生活の様子を確認し、生活リズムや日中活動の見直し、睡眠中の環境調整等をしましょう
ひどい夜泣きの場合には、回数や頻度等の記録が後で役立ちます
日中の活動量や刺数の量に関らずひどい夜泣きが3~4歳頃まで続く時は、専門機関へ相談
また、睡眠不足から皆さんが疲れストレスをためていませんか?
子どもの昼寝に合わせ保護者も一緒に寝て休む他、一時保育を利用する等、皆さんがゆっくり休む手立てをとることも大切です
ちっとも寝ない
子どもの状況
しかし、眠くなると子どもがぐずることでもわかるように、眠りの世界に入るための切り替えには不安が伴うものです
その切り替えがスムーズにいかずに寝つきにくく、ようやく寝かしつけても、すぐ起きてしまい細切れにしか寝ない子どもがいます
対応のポイント
対応の基本
睡眠時間の短さやリズムの乱れは、成長に悪影響を及はすことが多いです
子どもの様子を観察し、ぐっすり眠りにくい要因をさぐり、できるだけ取り除こう!
睡眠リズムを整え、睡眠習慣を定着させるため、毎日の就寝時間を一定に定め、その時間に合わせてテレビを消す、明かりを控える等、眠りやすい雰囲気づくりを行いましょう
子どもは家族とともに暮らし、家族の生活の影響を受けます
子どもだけを寝かしつけるのではなく、家族全体で睡眠や生活を見直し、取り組もう!
また、睡眠不足により、皆さんの疲労やストレスが強くなるので、休息をとる対策も大切です
対応を重ねても変化がみられず、幼児期まで続く場合には、専門機関へ相談
光を浴びる
前夜眠れたかどうかに関わらず、朝は決まった時間に光が感じられるよう窓を開け、声かけをして起こすことを繰り返します
どうしても寝つきにくく就寝時間が遅くなりがちな場合は、まず朝の光を浴び明るさを感じることから始めると、睡眠覚醒サイクルを司るホルモンが分泌され効果的です
また、昼間外気浴や散歩等でよく遊ばせ、疲れて眠るようにすることも必要です
幼児期のための習慣
・夜中ふと目覚めた時に安心できるお気に入りの人形や毛布等を用意
・絵本の読み聞かせ等の入眠儀式をつくる
すぐには効き目があらわれないけど、幼児期まで寝つきにくさが続きそうな場合に役立つよ!
まとめ
今回は6〜12か月児の睡眠の困り事と解決方法を解説してきました
この記事を4つにまとめると、
この記事がお役に立てれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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