妊産婦のうつ病は子どもにも影響を与えるため早期に発見し、心のケアを行うことが重要です
また、妊産婦にあった領域で支援にあたるため、共通のツールを活用する必要があると言います
この記事では、妊産婦のメンタルヘルスケアについて解説していきます
周産期うつ病とは
周産期は、女性のライフサイクルで他の時期に比べて最も精神疾患の発症が多くなる時期だよ!
例えば、うつ病は妊娠の合併症の中で最も頻度が高い医学的疾患であり、産後うつ病も約10%と高い発症率です
産後うつ病は、産後1か月頃までの発症が多く、軽度や中等度の症状がほとんどです
また、母親自身が精神面の不調を訴えづらいか、訴えても「母乳の飲みが悪い」など、赤ちゃんに対する心配を訴えるため、本人のうつ病が見逃されやすくなります
妊産婦のうつ病の早期発見は、子どもの長期予後にも関わるため重要です
そのため、妊娠中から発症リスクのある女性も含めて、すべての妊産婦のスクリーニングを行い、精神疾患の早期発見、ケアや治療を行うことが重要となります
精神状態の不調は見逃しやすいが、早期発見が子どもの長期予後にも影響するため重要
3つの質問票を活用する
妊産婦の支援には助産師、看護師、保健師など多領域のスタッフが関わりますので、共通ツールを活用する必要があります
具体的には3つの自己記入式質問票を組み合わせて、妊産婦の包括的な精神面の評価とそれに基づくケアに役立てることをお勧めします
これらの質問票を妊産婦が記入した後に、支援者は項目に沿って妊産婦の話を聞き、その内容を余白に記載します
聞き取りを終了した後には、支援者らでケース会議などを開き、支援計画を立てます
育児支援チェックリスト
精神科既往歴の有無、夫や実母からの情緒的サポートの有無、人生上の望ましくない出来事(ライフイベント)を妊娠、出産後の期間に経験していないかなど、メンタルヘルスに不調をきたす要因をチェックするための質問票
エジンバラ産後うつ病質問票
質問票はうつ症状を聞く10項目からなる簡便なものです
0点から3点の4件法です。最大の合計点は30点で、9点以上をうつ病として検出します
現在では妊婦にも使用されるようになりました
赤ちゃんへの気持ち質問票
母親の赤ちゃんへの気持ちは、毎日の育児行動に影響を与えるよ!
質問票は、母親の赤ちゃんへの情緒的な反応と欠如、怒りや拒絶の気持ちなどを聞く10項目からなる。0点から3点の4件法です
ほとんどの母親が合計点は1か2点以下で、カットオフ値はありません
高得点ほどボンディングの問題があります
まとめ
傾聴と共感、相手の話すペースを尊重し、具体的で丁寧な応答を行い、支援する側から支持するのではなく、本人の気づきを促すようなことが大切となります
また、支援者としての個人の力を伸ばす・より力を発揮できる場所で働くという点では転職を考えてみるのも一つの方法です↓(保健師の求人も多くおすすめです)
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