コロナ禍が終わり、手洗いに対しての意識が薄れてきています
しかし、手洗いはコロナ予防だけでなくさまざまな菌をつけないためにも大切な基本的な予防行動です
この記事では、手洗いの必要性や手洗いのポイントを解説していきます
手には無数の病原体がいる
手に菌をつける
私たちは日常生活の中で、リモコンやドアノブ、筆記用具、スマートフォン等、様々なものに触れます
また、食事をしたり、トイレで用を済ませたり、あらゆる活動において手を使います
これらの日々の活動を通して、無数の病原体(細菌やウイルス)が手に付着します
これらの病原体は環境中に長時間生存することが知られており、例えばインフルエンザウイルスは環境中に1〜2日、皮膚常在菌と言われる黄色ブドウ球菌は最大で7か月生存すると報告されています
感染する
その間に私たちは無意識のうちに目や鼻、口に触れたりするので、知らない間に病原体が体内に侵入することになります
乳幼児であれば、おもちゃで遊んだり、家具や床を触ったりするなど、家の中のありとあらゆるものに触れます
その手で目を擦ったり、手を舐めたりするから、病原体が体内に取り込まれる機会は多いね!
手洗いの効果
手洗いは、
①手についた病原体から自分自身を守る
②手を介して他の人に病原体を広げないために行う
最も基本的な衛生行動です
30秒以上かけて石鹸と流水で手洗いをすることによって、手に付着している最近を60〜600分の1程度に減らすことができます
また、アルコール性の手指消毒剤を30秒程度手に刷り込むことで、1万分の1程度に減少します
実際に手洗いをすることによって、肺炎や胃腸炎などの感染症を減らせることが報告されている
手洗いのポイント
手洗いは生涯にわたって維持すべき衛生習慣であり、乳幼児期のうちから教え始めるのが良いね!
手洗いを効果的に行うためには、タイミングと方法が重要です
手洗いの仕方
流水による手洗いでは、
①手を濡らす
②石鹸をとって泡立てる
③手をゴシゴシと洗う
④洗い流す
⑤乾燥させる
の5つのステップからなります
「③手をゴシゴシと洗う」では、手掌、指先、指の間、手背、手首の全ての部位を20〜30秒かけてしっかりと洗うことが重要です
特に指先、指の間は洗浄が不十分になりやすいので注意しよう!
「⑤乾燥させる」では、手が濡れていると病原体が他人に伝播しやすいので、忘れずによく乾燥させます
擦式アルコール製剤は、手洗いに用いる石鹸や水がない場合に使用します
アルコール製剤を誤飲したり、目に入ったりすることがないよう、保護者の監視下で使用しよう!
自分で手を洗えない赤ちゃんへの対応
赤ちゃんを感染から守るために、まずは保護者や同胞(兄姉)が感染源とならないようにしっかり手洗いをすることが重要です
次に、赤ちゃんの手に目に見える汚れがある時は、保護者の手で流水による手洗いをします
まだ首が座っていない赤ちゃんで、流水による手洗いが難しければウエットティッシュや濡れたガーゼで拭き取ってあげるでも良いね!
また、物を介した感染を防ぐために、おもちゃやぬいぐるみなど赤ちゃんがよく触れるものは、適宜消毒もしくは洗濯することが重要です
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