イヤイヤ期が強すぎる?
言葉がなかなか増えてこない
この時期の正常な発達がわからない
などお子さんの今の発達状態について疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか
このブログではお子さんの今の発達状態は問題ないのか、そして今後どのようにお子さんが発達していくのかを解説していきたいと思います
大まかな発達状況
手や指の細かい運動機能が発達する時期です
自己主張がいっそう強まる「第1時反抗期」を迎え、大人の指示を拒否し始めます
できること
・歩行が完成し、安定感のある足取りになる
・手の指先が上手に使えるようになる
・丸が描けるようになり、「十字形」にも挑戦する
・自分の思い通りにしようとして、大人の指示に反抗的になる
・着替えなどを自分でやりたがる
・使える言葉の数が急速に増え、300〜500語前後になる。2語文を話せるようになる
・まだ一人遊びが多いが他の子と遊びたいと言う気持ちが高まってくる
・友達と玩具を取り合う
運動発達
長い距離を歩ける
歩行が完成してきて、かなり長い距離を一人で歩けるようになる
転ぶことも少なくなり、安定感のある足取りになります
この時期は走り回る姿が多く見られます
止まるように声をかけても走る動作はまだ未熟なため急に止まることはできません
階段の昇降は1段ごとに足を揃えながら手すりに捕まらずに一人で上り下りができます
ハサミを使う
2歳になると、手の指先は細部の運動機能の発達期に入る
指を1本ずつ動かせるようになり、ドアのノブを回す、みかんの皮を剥く、ハサミで紙を切る、などの動作ができるようになります
スプーンは移行持ちへ
2歳を迎える頃には手の操作が巧みになり、自分からスプーンを持ってなんとか一人で食べられるようになります
うまくいかないと手掴みになったり、こぼすこともあります
自分で食べようとする意欲を大切にしよう!
この時期はまだ、手のひらを下に向ける上手握りの方がスプーンを持ちやすいのですが、手指の成長に合わせて鉛筆のように待つ正しい持ち方の「移行持ち」で食べるようにしていきます
この切り替えができていると3歳頃になって箸を使うようになった時に、それほど違和感を覚えずに済むよ!
自分で着るのを見守る
「自分でやれる」と言う気持ちが育ち、身の回りのことに自分から取り組む意欲がいっそう高まります
着替えでは着るのを手伝おうと大人が手を出すとそれを払いのけるなどの反抗的態度が見られ、扱いにくいこともあります
出来たことをあたたかく評価する姿勢が大切
甘えている時は?
一方自分でできるるにも関わらず
「やって。〇〇ちゃんできない」
と甘えることもあります
そんな時には笑顔で甘えを受け止めよう!
自分の気持ちをわかってもらった喜びと満足感を味わうとまた「自分でやる」と言う気持ちになります
精神発達
2語文を話す
子どもは、大人からの語り掛けを通して言葉を覚え、模倣しながら発語し始めます
初語が出てから、言葉の数は少しずつ増えていき、50語を過ぎると急速に獲得する言葉の数が増えていく
特に2歳前後で爆発的に発語が増え、その数は300前後と言われます
さらに2歳6か月頃には500語に、3歳には1000語に増えると言われています
この時期には「おそと、いく」「ジュース、のむ」などの2語文を話すようになります
早い子では1歳後半から2語文が見られるよ!
1語文しか話せない
2歳を過ぎても言葉があまり出ず、大人と会話できない子はたくさんいます
男の子はどちらかというと言葉が遅い傾向があるよ!
運動機能の発達に遅れがなく、音に対する反応もよく、身の回りのことができていれば2語文が話せなくても大丈夫
言葉だけが遅いのであれば心配はなく、成長すれば他の子と同じように話せるようになります
意味のある言葉を話し始める時期の個人差は大きく、3歳になってから初めて意味のある言葉を話す子どももいるくらいです
だからと言って何もしなくても良いわけではなく、言葉の発達を促すための関わり方は重要だよ!
発した音声や行動を言葉に結びつけたり、子どもが興味を示したものに言葉で答えたりすることを心かけましょう
そしてたくさんお話ししてあげましょう
大人の言葉を理解
この時期には、言われたことの理解も進んでいきます
「寒いから、ジャンパー着て行こうか」「少し休んだら、お絵描きしようね」のように2つの内容で構成される長い言葉かけもわかるようになります
また、危険なことの認識についても、1歳の頃は大人の険しい表情と口調から「触ってはいけないもの」「危ないもの」を感じ取っていましたが、2歳になると「触るとアッチッチだから、ここに近づかないでね」と言われるとその意味を理解できます
また、対義語である「大きいー小さい」「同じー違う」なども少しずつ使われ始めます
会話の中に自分の名前を入れる
会話に自分の名前を入れるようになり「〇〇ちゃん、乗りたいな」などと自分のしたいことやして欲しいことを明確な要求として表現するようになります
また、「ちょうだい」「もう1回」「もう一つ」などの要求を表す言葉も使い始めます
反抗が表れる
この時期は自己主張がいっそう強まり、「第一次反抗期」とも言われます
自我が拡大して、「自分のもの」や「自分の場所」を大きくしようとする意識が生まれ、玩具などで気に入ったものは全て自分のものにしようとします
また、お菓子を配るように頼むと自分の分を一番多くして、他の子の分は少なくするという行動が見られます
なんでも自分でやろうとして「自分で」と大人の指示に反抗する一方で「手伝って」と甘えてきたり「見てて」と要求しようとすることもあり、気持ちが揺れ動きます
子どもに満足感を与える
このような行動には、まず子どもの意思を尊重し、求めていることを冷静に見極めて、それを実現させよう!
子どもに満足感を与え、自分は受け入れられていると言う安心感を持たせる事が大切です
信頼できる大人に受け入れられた経験を重ねるうちに他者の存在や要求を次第に受け入れられるようになっていきます
ただし、全てを受容して良いわけではないよ!
社会的ルールに反する要求は認められないので、大人の考えと子どもの要求がくい違うこともあります
大人に拒まれた子どもは混乱して激しく泣きます
いくら泣いても自分の思い通りにならないことが体験を通してわかってくると、少しずつ自分をコントロールする力がついていく
自尊心が育ち始める
自我が芽生えてくると、自分自身を大切な存在として意識する「自尊心」が育ち始め、
「何でもできるようになった自分の価値を認めてほしい」
「もう赤ちゃんではなく、お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったんだ」
と言う思いが強くなってきます
また、この時期は大人から大切に扱われていないことを感じると、その大人の言うことを聞かなくなる事があります
言われた事がわかっても聞き入れたくない、と強く自我が拒否し、反抗的な態度をとります
奇声を発する
子どもが奇声を発するときは欲求不満があるとき
大人がきちんと自分に向き合ってくれない時に、言葉をうまく使えない幼児は、言葉の代わりに奇声を上げると考えられています
また、幼児の奇声は大人のヒステリーと一緒で思うようにならない辛い思いを表現している事があります
奇声という現象を表面的にとらえてうるさいからやめさせようとするのではなく、奇声を発せずにはいられない子達の心を察して、ゆとりを持って関わる
室内では指先の発達を促す遊び
走る・止まる・歩くという動きが外遊びで十分にできているなら、室内での遊びは、指先の機能の発達を促すものが適しています
運動神経の末梢機能の発達が進む時期なので、積極的に取り入れよう!
ハサミを使った遊びでは、先の丸い小型のハサミを用意して、切る心地よさを体験できるようにします
自分の思い通りに指先が動かないと紙を切ることが出来ないので、手指の機能を伸ばしながら、集中して作業にあたる姿勢も養われます
まとめ
いかがでしたか?
お子さんの成長は個人差がとても大きいです
ただ、不安であればかかりつけ医や最寄りの保健センターなどに相談してみるのもいいと思います
今回は2歳〜2歳6か月児の発達について大まかに説明していったため、また何か気になる点があれば個別で質問いただければと思います
最後までご覧いただきありがとうございました!
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