あれ、あの子もう立ってる!
もうお話ししてる
と同じくらいの月齢の子を見て焦ったことはありませんか?
また、自分の子の成長は問題ないのか心配になることはありませんか?
このブログではお子さんの今の発達状態は問題ないのか、そして今後どのようにお子さんが発達していくのかを解説していきたいと思います
9か月から1歳児の大まかな発達
ハイハイでの移動からつかまり立ちが始まります
大人の言葉を真似るようになり、意味のある言葉を使い始める子も出てきます
できること
・四つばいや高ばいで自由に移動し、階段の上り下りもできる
・おすわりの姿勢から、つかまり立ちを始め、しばらく立っていられるようになる
・伝い歩きを始める
・手掴み食べをしたがる
・人見知りに加えて後追いが始まる
・周囲の人の動作を見て真似する
・欲しい物や興味を引くものがあると、声を出しながら手や指を向けてさす
・「まんま」「ワンワン」など、意味のある言葉を話し始める
我が子と比べていかがでしょうか
できていることもあればできていないこともあるのではないでしょうか
ここからはそれぞれの細かい部分について説明していきます
運動発達
つかまり立ちから伝い歩きへ
つかまり立ち
10か月頃になるとつかまり立ちを始める
初めは不安定なつま先立ちが多いのですが、慣れてくると足の裏をしっかりと床につけ、体重を支えるようになります
自力で立ち上がることを覚えると腰や膝を伸ばしてしばらく立っていられるようになり、手をついたまま、活発に立ったりしゃがんだりをするようになります
疲れると尻もちをついてしゃがみ込みまた立ち上がって同じ動きをします
そうした全身運動を繰り返しながら、バランスを取ることや自分の体を2本足で支えることを学んでいくよ!
伝い歩き
立ち始めてから伝い歩きまではそれほど時間はかかりません
倒れたり転んだりすることはありますが、その体験を通じて受身の方法を覚えていきます
オムツをしているので後ろに倒れてお尻から落ちても怪我をする心配はありません
ハイハイが移動の中心
伝い歩きができるようになってもこの時期の移動方法はまだハイハイが中心です
大体の赤ちゃんは四つばいですが、足に力がついて高ばいで進む赤ちゃんも増えてきます
数歩程度であれば一人歩きが始まる子もいますが転倒には注意しよう!
一人で立てる
伝い歩きで移動する能力がついてくるとやがて掴まらずに立っていられるようになります
最初はバランスを崩しやすいですが足の筋力や平衡感覚がさらに発達するとついていた両手が片手になったり壁に軽く手をつくだけになったりして掴まっていたものから少しずつ手が離れ、下半身をしっかり支えられるようになります
靴を履いて歩く感覚を覚える
立ち上がって移動する段階になった赤ちゃんに靴下を履かせると滑って危険なことになるよ!
赤ちゃんは足の裏で床をつまむようにして移動します
季節にもよりますが自分の足でしっかり全身を支える体験をするためには、靴下はできるだけ脱がせる
危険なものが落ちていないことを確認したら野外でも裸足で過ごすことをお勧めします
素足に慣れると赤ちゃんは自分で靴下を脱ごうとしたり、保護者に脱ぎたいと意思表示したりするようになります
靴下でさえそうなのですから、赤ちゃんが靴を履いて歩くというのは、簡単なことじゃありません
一人歩きができるようになったら、靴を履いて歩く感覚にも慣れさせよう!
赤ちゃんの足の骨が柔らかく、外からの影響を受けやすいため、サイズや形が足に合っていない物を選ぶと足が変形してしまう
デザインや見た目の可愛らしさだけで選ぶことがないようにしましょう
つま先立ちをする
2〜3歳までの子どもには、かかとをつけずにつま先で歩く例がしばしば見られます
病院で検査をしてもらうとアキレス腱や周囲の筋が硬いと言われたりします
成長とともに自然に治る場合が多いよ!
子どもにとってつま先で立ったり歩いたりすることは、視線が普段よりも高くなって面白いのです
つま先立ちの感覚を楽しんでいるかもしれません
2歳を過ぎてもいつもつま先立ちしている場合は、かかりつけの小児科や保健センターか発達センターなどに診察してもらう
後追い
9〜10か月頃は、人見知りに加えて「後追い」も激しくなる時期
後追いは2歳くらいまで見られるのが普通です
特定の大人への愛着を行動で示しているよ!
この時期は大好きな大人の姿が少しでも見えなくなると赤ちゃんは不安になって泣きます
好奇心と同じように不安も強く持っているので、それを刺激する行為は避けなければなりません
一人遊びに集中している間に保護者が外に出たりすると、後追いがますます酷くなります
できるだけ赤ちゃんから姿の見える範囲にいて、泣いたら優しく対応しよう!
手指の動きがスムーズ
手指の機能発達はさらに進み、両手に持ったものを打ち合わせたり、箱や引き出しの中身を引っ張り出したりすることもできるようになります
動き自体にも、これまでのぎこちなさがなくなり、スムーズな動きを見せるようになります
指先を使うのが一層上手になり、親指と人差し指だけで細かいものをつまめるようになります
大人と同じように器用な子も不器用な子もいるよ!
離乳食は1日3回
つかまり立ちから伝い歩きを始める体の発達に合わせて、離乳食の回数を1日2回から3回へ増やしていきます
母乳やミルクの比重は1日1回と少なくなり、必要があればあと1回増やす程度となります
調理形態は粗つぶし、粗みじんですが、舌や顎を動かし、歯茎で十分潰すことができているか、よく見極めてから進めます
赤ちゃんの発達に調理形態があっていないと、咀嚼力を獲得させるという離乳食の目的から外れてしまうよ!
排泄後のサインを見落とさない
1歳近くになると、排泄後のサインが次第にはっきりしてきて部屋の隅でじっとしているなどその子なりのサインを示すようになります
排尿間隔をできるだけ把握しサインを見落とさないようにすることが大切
サインに気づいたらすぐにおむつを交換して清潔にします
排泄の自立については体の発育を待つ必要がありますので焦る必要はありません
この段階では「チッチでたね」と排尿をしたことを赤ちゃんと確認し、その感覚を積めれば良いよ!
食べたものをわざと吐き出す
大人にとっては不快なことですが、子どもにとっては吐き出すことも遊びの一つですし、ストレスを解消しようとしているのかもしれません
せっかく離乳食を食べたのに、自分の指を口の中に差し込んで吐いてしまうこともあり机や床が汚れるからやめさせようとしても赤ちゃんは知らん顔です
まだ言っても聞き入れない時期ですので、思う存分やって気が済むまで待つという気持ちでいよう!
または、食べ物の量が多すぎることが吐く原因かもしれません
赤ちゃんによって適切な食事の量は違うので多すぎないかチェックしましょう
お腹が空くように屋外で思いっきり体を動かす機会を作ったりおやつを控えめにしたりするのも良いでしょう
吐き出すこと以外に遊ぶなどの楽しみを持てるように心がけると良いです
精神発達
指差しで意思や要求を伝える
声や身振り、仕草でこれまで以上にはっきりと意思表示をするようになり、手差しや指差しによりやりたいこと、やって欲しいことを伝えられるようになります
例えば、赤ちゃんが犬を見て「あー」と声を出し指を向けたとします
保護者がそれをみて「ワンワンよ」というと赤ちゃんは関心が共有されたことを喜び、何度も犬を指さして「ワンワン」という言葉が返ってくることに満足します
赤ちゃんは指さしによって自分の意思を伝えながら、言葉を発達させる
ことばの発達
1歳前後になると喃語の中に意味のある言葉が混じるようになります
一番多いのは「マンマ」、次に「ママ」「パパ」などです
絵本を楽しむ
絵本に興味を持ち始めるのは大体1歳前後です
初めて出会う絵本は、シンプルに描かれているようなものや、リズミカルな短い言葉が添えてあるものがよく、絵は美しい色ではっきりしているものが適しています
そして、絵本を読むときはできるだけ膝に乗せて読むことを心がけましょう
すぐには興味を示さなくても、優しい声で語られる言葉の響きと、ページを捲るごとに目に入ってくるカラフルな絵に五感を刺激されて次第に関心を持つよ!
(↓どんな絵本がいいのか迷われる方はこちらを参考にしてください)
周囲の人の動作を見て真似する
この時期には真似が出現するよ!
特に周囲の人のすることをよく見ていて、同じことをやりたがります
覚えやすい「バイバイ」などは褒められると喜んで何度も繰り返します
いたずらと思われがちな探索行動も徐々に多くなっていきますが、これは好奇心を伸ばす上でとても重要なことです
いたずらのような行動によって知的発達が進み、自発的に遊ぼうとする力の原動力になる
いたずらされるともちろんイライラしてしまうと思いますが、いたずらを許容する仏の心を皆で持てるように頑張りましょ
共同注意が発達
保護者との心地よいコミュニケーションが、10か月頃には「共同注意」という発達につながります
「共同注意」とは、視線や指差しなどを利用して、大人と一緒に同じものを見ることであり、興味を共有したいという気持ちの表れです
この発達の過程で、お母さんとの愛着を深くしていくよ!
片付け
片付けの意味を理解できるのは3歳頃です
言葉で説明してもまだ理解できないよ!
遊んでいた玩具を「片付けようね」と言いながら保護者が片付け、その姿を見せることでその言葉の意味がだんだんわかるようになっていきます
意味は理解していなくても「ナイナイしようね」と言った言葉かけで箱の中にポイポイと積み木などを入れて片付けられるようにはなります
手掴み食べを見守る
食べることに興味を持ち始め、何でも手掴みで食べたがる時期です
食べ物を掴んで口に運ぶつもりが、途中で握りつぶしてしまったり、こぼすばっかりだったりして思わず手を出したくなりますが、赤ちゃんの好きなように食べるのを見守ることが大切
この「自分で食べたい、触りたい」という欲求を「時間がかかるし汚れて大変」という理由で抑え付けてしまうと、赤ちゃんの自立心や自発性の芽を摘んでしまうことになります
ある調査によって、手掴みで食べている子どもは、親が食べさせている子どもより発達がはっきりと進んでいると報告されています
小さいおにぎりやパン、スティック野菜、果物など手掴みで食べやすい形態のものも入れていこう!
まとめ
いかがでしたか?
この時期はできることが増える反面、その子のペースに合わせると何かしらと時間もかかるし、イライラも増えます
私もせっかちな性格なのでもどかしくてしょうがなくなってしまいます
しかし、この時期はお子さんのペースに合わせていくことの方が良いことが多いため、時間や自分の心に余裕を持ってできる範囲でやっていきたいものですね
最後までご覧いただきありがとうございました!
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