1歳のお誕生日を迎えた方はおめでとうございます!そして1年間の育児お疲れ様です!
1年たって子どもの成長は順調なのか気になっている方がいるのではないでしょうか
もうすぐ1歳6か月児健診だけど大丈夫かな?
と不安に思っている方もいるのではないでしょうか
このブログではお子さんの今の発達状態は問題ないのか、そして今後どのようにお子さんが発達していくのかを解説していきたいと思います
1歳〜1歳半の大まかな発達
いよいよ歩き始めるこの時期は、運動能力が総合的に発達します
意味のある発語が増えて、自我が芽生えてきます
できること
・手をつかずに立っている状態から、一人で歩けるようになる
・物を持ったまま立ち上がることができる
・ボールを蹴ったり、それを追いかけたり、上手投げで投げたりできる
・クレヨンを手に持ち、殴り書きで往復線や曲線が描けるようになる
・積み木を3個程度積み上げられるようになる
・引き戸を開けたり閉めたりする
・スプーンを使えるようになる
・音の高低や種類を聞き分けられるようになる
・意味のある発語が増えていく
いかがでしょうか。できていることもあれば、まだできてないってこともあると思います。
大まかに紹介したので、ここから詳しく説明していきますね
運動発達
安定した一人歩き
手をつかなくても立っていられる状態から、さらに平衡感覚が発達すると片足ずつ交互に体重移動して、2歩以上歩けるようになります
最初は足を開き、両手でバランスをとりながら不安定な歩行ですが、体のバランス能力が向上すると次第に手を使わなくてもまっすぐ歩けるようになります
歩き始める時期は今までの発達の経過によってかなり個人差がある
早い場合は11か月頃に初期歩行が見られますがゆっくりの場合は1歳5か月頃です
殴り書きができる
指先が上手に使えるようになることでクレヨンなどを手に持って「殴り書き」ができるようになります
ただし1歳になったばかりの頃は腕を上下か左右に直線的に動かして往復線を書くだけです
歩行が安定して運動機能が発達するにつれて腕を回す動きができるようになり、ぐるぐると連続したゆるい曲線を描けるようになるよ!
精神発達
言葉の理解が広がる
1歳4か月頃になると目の前に実在しないものも理解できるようになります
絵本の中の犬の絵を指さして「ワンワン」と発語します
まだ発語できなくても「りんごはどれ?」のような問いかけに対して絵の中にあるたくさんのものから該当するものを探し出し、指さしで答えることができるようになっていきます
ままごとは男女に関係なく興味を持つ遊びの一つです
野菜や果物の名前を覚える機会にもなりますので玩具の食べ物をたくさん用意して「これ何?」と聞いたりして遊ぼう!
どれに対しても同じように「マンマ」などと答える場合は、「そう、マンマね」と受け止め、「マンマ、バナナね」のように付け加えます
このような遊びを通して、物には全て名前があることを理解していきます
探究心から言葉を伸ばす
子どもは「これは何だろう」と思うものの名前を知りたがるようになります
聞かれるたびに丁寧に答えることを続けると発語数が急速に増える
子どもが発した音声や行動を言葉に結びつけること、子どもが興味を示したものに言葉を言葉を添えることを心がけよう!
特に子どもが自分の知っているものを見つけて喜び、指さして大人に知らせた時などは「そう、あれは電車だね、速いね」のように応答し、子どもの示した興味に共感することが大切です
発見の喜びを共有し、その気持ちを代弁することで子どもの中に言葉が育っていきます
言葉の発達を促す
正しい発語でなくてもOK
間違えたり、聞き取りづらかったりしても必ずそのまま受け止め、その後すぐに正しい言葉を聞かせましょう
「違うでしょ」などと否定すると、子どもは心理的不安を感じて話さなくなるよ!
単語の一部でも発語
「りんご」を「ご」または「んご」などと語尾だけ言った場合でも発語として受け止め
「そう、りんごよ。みんなで食べようね」
などと応答しましょう
徐々に自信がつき、大人との関わりを求めて話したがるようになります
大人がすることを真似
大人の動作を真似する行動がより盛んになるよ!
特に身近な道具を使用する作業を真似ようとすることが多く、掃除機で掃除していると掃除機を持ちたがったりします
子どもは大人の行動に興味を持って、同じことをやってみたいと考えるのです
「真似て学ぶ」という体験学習をしていると言えます
手洗いなどの基本的生活習慣は子どもの真似たい気持ちを褒めることで意欲に結びつけて、身につけられるようにすると良いでしょう
気持ちを表す
自分の気持ちをストレートに表現するようになり、何かを要求しても認められないときは癇癪を起こして玩具を投げつけたり駄々をこねて大泣きしたりするようになります
一旦そのような状態になると気持ちの切り替えは難しいのでなだめて落ち着くまで寄り添おう!
この時期の子どもは感情のコントロールが自分ではできないので保護者の援助が必要です
このような経験を繰り返すうちに徐々に自分自身で感情をコントロールできるようになっていく
上手に咀嚼できるように援助
食事は必要な栄養のほとんどを1日3回の食事でとれるようになります
1歳頃になると前歯がある程度生え揃い、前歯で噛み切ることを覚えます
上下の奥歯(第一臼歯)が生えてくるのは1歳6か月頃から2歳くらいでそれまでは歯茎での咀嚼になります
スプーンを使い始める
この時期になると手掴み食べだったのがスプーンを使い始めます
しかし、途中でこぼしてばかりだとイライラして手掴みに戻ることもあります
自我が芽生え始めるこの時期は、自分から食べようとする意欲や行動を大切にして、さりげない援助を心かけましょう
子どもが食べ物を口に運ぼうとするときに、保護者はそっとスプーンに手を添えて子どもが自分で食べたと思うように援助しよう!
遊び食べは時間で終了に
この時期は遊び食べをする子どもが多く見られます
食事中もあちこちに関心が向いて、食べるのを途中でやめて歩き出したり、歩きながら食べたりするものです
この時期の子どもが食事に集中できる時間は15〜20分程度です
遊び食べが始まったら30分を目安に食事を切り上げキッパリと「ごちそうさまでした」をして片付けましょう
物事のケジメを知る良い機会になるね!
食事の時に視界の中や手近に玩具などがあると子どもの意識はどうしてもそちらに向きます
また保護者がお手拭きや皿を取りに何度も席を外したりしても落ち着かなくなります
しっかり食べるには食事中に集中できる環境が必要
玩具などを子どもの目に入らない場所に片付けることはもちろん、保護者も一緒に着席し、美味しそうに食べる姿を子どもに見せたり、食事中に席を外さずにすむように必要な物は事前にテーブルの上に揃えたりします
トイレに誘う
膀胱の容量が増え、尿を溜める機能ができてくるとオムツ交換の時におむつが濡れていないことも増えてきます
排尿間隔が2時間くらいまであいてきたら、お昼寝の後など、タイミングを見計らってトイレに誘います
なかなか期待通りには出ないけど、偶然でも出たらたくさん褒めよう!
その子のサインをとらえたら「ちっち出る?」と優しくトイレに誘い、タイミングよく出たら子どもとともに喜びます
このようにして、排泄の自律への第一歩である「尿意を知らせる」ことを覚えます
遊んでいる途中は誘われてもトイレを嫌がり、失敗することがありますが失敗しても「あーあ」とがっかりした様子を見せたり叱ったりせずに速やかにオムツを交換しましょう
相手に噛み付く時は叱る
噛み付くことは子どもにとっては遊びの一種のようで、相手が悲しそうな声を出したり、怒ったりすると、いっそう面白がって噛みつきます
また、他の子と玩具の取り合いで噛んでしまうこともあります
まだ言葉で主張できないので行動で示すしかないんだね!
しかし、赤ちゃんが噛み付いた時には「ダメなことはダメ」と教えなければなりません
厳しい表情を見せて「ダメ!」「めっ!」と単純な言葉で叱りましょう
いけないことをしたら毎回同じように叱る
噛み付いたり、叩いたりするのがしつこく、長期にわたる場合は何か別の原因があります
このような子どもは繊細な心の持ち主が多いのです
怖がりで自己表現が苦手な子のこともあります
言葉の発達と同時にしなくなるので気長に見守ることです
まとめ
いかがでしたか?
お子さんの成長は個人差がとても大きいです
ただ、不安であればかかりつけ医や最寄りの保健センターなどに相談してみましょう
今回は1歳〜1歳6か月児の発達について大まかに説明していったため、また何か気になる点があれば個別で質問いただければと思います
最後までご覧いただきありがとうございました!
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