お子さんのコミュニケーションに悩んでいませんか?
・自己中心的な態度
・言うことを聞かない
・言葉が遅い
発達障害についても気になりますよね
この時期は就園を意識する時期でもあり、集団生活のためにも人とうまく意思疎通ができるかどうかは大切です
この記事では、対人関係の悩みへの関わり方のポイントを解説していきます
自分の思い通りにいかないとすごく怒る
気になる姿
- 自分でやりたいけどうまくできなかった時や、まだ遊びたかったのに途中で切り上げられてしまった時等、すごく怒って気持ちがおさまらなくなります
- 予想外の反応を友達にされてしまった時、相手の子を引っかいたり、押し倒してしまったり、噛みついたりしてしまう
- 行動に順番が決まっていて1つでも抜けると怒る
- 1つの遊びに固執し、同じ遊びを繰り返ししていることが多い
- 怒り出すと周りの状況が見えなくなり、物や人に当り散らしてしまう
要因
- こだわりが強い
- 物事の切り替えがうまくできない
- 自己中心的な生活
- 感情のコントロールが苦手
対応のポイント
見通しが持てるような言葉かけをし、状況をわかりやすく伝えよう!
我慢ができた時は褒め、子どもの気持ちに寄り添い自信を持てるようにし、感情のコントロールができるようにしていくことが求められます
激しく怒ってしまったら、おさまるまでは気持ちを受け止め見守り、クールダウンできる環境を整えましょう
行動を叱らないが譲らないという姿勢で冷静に関わる
友達との関わりの中で手が出てしまった時は、その子の気持ちを代弁し、友達との関わり方を知らせていきます
かんしゃくへの対応をもっと知りたい方は「予定の変更が許せず、パニックになる子への2つの対応のコツ」の記事を参考にしてください
言い聞かせてもわからないことが多い
気になる姿
- 保護者が「もうお家に帰ろうね」と言っても「いやだ、帰らない」と言い張る
- 寝る前に絵本を読んで「もう、終わりにしょうね」と言っても「いやだいやだ、もうひとつ」と言うので仕方なくもう一冊読み、「はい、これでおしまい」と言っても「いやだいやだ」と言って、泣いて怒る
自分の気持ちを強く主張できるようになったものの、どう対応したら良いかわからないよね!
対応のポイント
原因を考える
まず、原因を考え、一番納得のできる対応をして子どもの様子をみよう!
もし、変化がなかったり、さらにひどい状況になったりした時には、子どもの原因を再整理する必要があります
また、第一次反抗期であれば3歳を過ぎると落ち着いてくることもあるので、時間をおくことで判断できることもあります
言い聞かせ方を振り返る
何回言い聞かせてもわからない時には、その指示が入りにくいのかもしれないので、まずはどう言い聞かせているのかを振り返りましょう
子どもを納得させようとして説明をし過ぎている場合には、かえって子どもの気持ちが切り換えにくくなるので「もう、おわり」と言って、子どもがどんなに泣いて騒いでも一貫した姿勢を崩さないようにします
的確な対応であれば、言い聞かせる回数が減ったり、育てにくさがなくなるよ!
また、反抗期で、自我が強く、譲ろうとしないのであれば、1回言った後で少し時間をおいて、生活の節目等で度言い聞かせると子どもが納得することもあります
しかし、朝の着替えのように基本的な生活習慣の場合は、どんなに嫌がっても「洋服は着るもの」と言って、泣いても毅然として着せることが必要な場合もあります
人の言うことを聞かない
気になる姿
- 家や保育園等でプラレールをして遊んでいる時に「面白そうね、これ見て、新幹線だよ」と声をかけても、自分の遊びを続けているだけで応えない
- 他の子どもが持っているおもちゃを取ってしまうので「これが欲しいの?でも、これはダメよ。返そうね」と言っても、知らんふりして遊び続ける
- 自分の世界では安心できるが、人とのつながりが持てないために、人の関わりに気付けない
対応のポイント
いずれも、人との関係を築く力の弱さが考えられるので、気になったらまずは専門機関へ相談しましょう
注意を引きつけて話す
まずは、声が聞こえているのかを見えない所で音を出して確認しよう!
聞こえているのに対応しないということであれば、語りかけられている言葉が自分に向かっているということがわからない可能性があります
子どもと目を合わせて言葉をかけるか、子どもの注意を引きつけて言葉をかける
繰り返し、注意を向けながら話しかけることで、語りかけが自分に向けられていることを実感できるようにします
理解できていない時
語りかけられている内容が理解できていないとすれば、認知的な問題がある可能性もあります
その場合は、ゆっくり簡潔に語りかけるか、子どもの身体を動かして、どうする行動がよいかを教えていきます
同じ場面で同じやり方をすると、言われていることの理解が進みやすいよ!
積極的に遊ぶ
愛着関係ができていないために、指示を聞こうとする姿勢が持てないのであれば、愛着関係をつくることから始めます
たくさん愛情をかけて言葉や遊び、関わりを通して特別な存在だと認識してくれるようにしましょう
手遊び歌に関心がない
子どもの状況
- 一緒にやるように誘われても、誘われればその場所で見てはいるが、手を動かそうとしない
- 他の子どもが楽しそうに手遊びをしていても、他の子どもの様子に関心を向けることもない
- 自分の興味のある遊びばかりしている
対応のポイント
楽しいを共有する
手遊び歌は、遊びとして歌そのものを楽しむので、楽しい気持ちを感じ取ることができないと難しいです
そのためには楽しい気持ちの共有が必要だね!
子どもが楽しんで遊んでいる時に一緒に楽しさを共有し、楽しい気持ちを共に体験していきましょう
手遊び歌に関心を向けることより、みんなと一緒に活動ができるか、楽しめるかが大切
手遊びの前に導入を入れる
手遊びは何かを始める時の導入に使われたり、注意を向けるための契機として使われることが多いです
しかし、子どもに注意や意図の共有ができないと、手遊び歌に関心を向けることは難しいです
まず、手遊び歌の前段階として、指差しの共有やあいさつ等の大人の意図を共有し、指示に従うことができるようにしていきましょう
遊びやすい環境調整
手遊びで、自分が何を期待されているのかわからないことがあるよ!
その場合には子どもの目の前で、手遊び歌に合わせて子どもの手を持って動かしてみることで、手遊び歌ができるようになります
執着しているものが、手遊びに関心を持たせなくしている場合は、手遊びをする時に、いったん目の前から見えないところに置いておく等の環境調整も必要です
言葉の発達が遅い
子どもの状況
言葉の発達には個人差が大きいため以下の3つの場合が想定されます
①個人差の範感として一時的に遅れている
②不適切な養育環境が影響して遅れている
③ある疾患の症状として言葉が遅れている
言語理解の遅れの目安 (重い順に記載) | 発語の遅れの目安 (重い順に記載) | |
2歳 | ・身体部位の指差しができない ・絵本を見て動物や果物の指差しができない | ・有意味語がなく、喃語も少ない ・有意味語はないが、喃語はよく話す ・有意味語を話すが2つ以下 |
3歲 | ・どっち?という質問の意味が理解できない ・ 誰が?何が?という質問の意味が理解できない | ・単語しか話さない ・ 2語文が出ない |
対応のポイント
- 有意味語が出ていない子であれば、その子が発する喃語を大人がまねをして喃語でのやり取りをする
- 多少の単語が話せる子であれば、絵本の中の動物等や身体部位の指差しをしながら名称を聞かせる
おうむ返し(意味はわかっていないが言葉を繰り返すこと)が出るようになると、やがて意味のある言葉へと定着することが期待できます
絵本の読み聞かせのコツ
絵本の読み聞かせは、言葉の発達にとても有効です
- 短めで物語りになっている絵本を選ぶ
- 親がページをめくる
- 子どもが勝手にページをめくりそうになったら、読むのをやめて落ち着くのを待つ
- 毎日続ける
- 特に寝る前の絵本の読み聞かせが、言葉の発達だけでなく寝かしつけるのにも有効
言葉の発達を促す関わり方についてもっと知りたい方は「言葉がなかなか出ない子への対応のコツ5選」の記事を参考にしてください
まとめ
今回は2~3歳児の気になるコミュニケーションについて解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
また、この時期の発達についてより知りたい方は↓の記事を参考にしてください
・「2歳頃の発達」
・「うちの子だけ?2歳〜2歳6か月の発達」
・「周りの子から遅れてる?2歳7か月〜3歳の発達」
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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