病児保育という単語を聞いたことがある人は多いと思います
しかし、実際に利用したことがあるという方は少ないです
この記事では、そもそも病児保育とは何なのか、病児保育ではどのように過ごしているのか、どう利用していけば良いのかを解説していきます
病児保育とは
健康な児童が、感染症や骨折などで通常保育が困難となった状態を「病児」と言い、病児の一時保育を「病児保育」という
病児保育は、主に市区町村が運営主体となり、地域の医療機関や保育園に委託を行う子育て支援事業の一つであることが多いです
病児保育では、保育士、看護師といった専門家が保育看護を提供するよ!
子どもの状態に合わせて保育が継続でき、子どもの人権が尊重、保証されるよう支援されています
病児保育では、病気の子どもにとって最適な場所の一つになっているね!
病児保育の種類
種類 | 対象児 | 数 | 施設場所 |
病児対応型 | 急性期の病児 | 1068か所 | 医療機関(84%) |
病後児対応型 | 回復期の病後児 | 643か所 | 保育園(70%) |
体調不良児対応型 | 通常保育中に悪化した子を同日のみ対応 | 1412か所 | 病児保育室 |
訪問型 | 体調不良児 | 7か所 | 非施設 |
全国の延べ利用児童数は1008712人です
対象者
市区町村や施設により対象年齢や利用料金が異なるが、概ね生後2ヶ月から小学6年生までの児が利用でき、感染症や外傷などで集団保育が困難な病気の子どもが対象となります
利用料は1日500〜2500円が多く利用しやすい料金設定だね!
利用への不安
二次感染のリスク
病児保育を検討する保護者が心配する点が「二次感染のリスク」だね!
各施設ではリスクを減じるために種々の対策を行っています
親がみるべき?
保護者の中には「病気の子どもを自分が仕事を休んでみるべき」と考え、利用を断念する方や苦しむ利用者が少なくないよ!
実際、初めて利用する子どもは泣きながら保護者を見送ることもあります
しかし、保護者が施設を離れた15分後には子どもは笑顔で保育を受けています
保護者は、お迎えの時に笑顔の我が子を見て、良い1日を過ごしたことを理解し、リピーターになります
病気の子どもにとって保護者が自宅で保育看護を行うことは素晴らしいが、同様に専門家が病状に合わせた保育看護を提供することは子ども目線で最適な場所の一つになり得る
病児保育のデメリット
病児保育の利用率は約30%です
利用率が低い原因は、「利用しづらい仕組み」と「認識不足」です
利用のしづらさ
病児保育の利用方法は、運営主体や市区町村によって異なります
事前に登録が必要な自治体では、利用したいと思った当日ではなく、翌日以降の利用となってしまいます
また登録のために書類を印刷し記入した後、持参、郵送、FAXなどで提出することが多いです
利用しづらい仕組みを知った時点で利用を断念したくなるね!
予約の取りづらさ
90%以上の施設が電話で予約管理を行なっているため、夜間や休日は予約ができず、朝の予約開始と共に施設では電話がなり、電話が繋がらない状況が発生します
さらに、3〜7割程度の子どもが当日の朝にキャンセルとなります
施設はキャンセル待ちの方に連絡を行いますが、保護者はすでに仕事を休む、家族に病児の対応を依頼するなどの対応をしていることも多く、キャンセル待ちが利用に繋がりません
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