在園児と保護者に寄り添う保育施設の力を、地域に広げていく試みがあります
この記事では保育施設の子育て支援について、保育の現状などを話していきます
待機児童対策と保育の質
待機児童は大きな社会問題ですが、国が発表した令和3年4月1日時点の待機児童数は5634人で前年比6805人の大幅減少となりました
共働き化により急速に膨らんだ保育ニーズが、ようやく落ち着きを見せ始めたね!
自治体はこれまで、待機児童ゼロを目標に保育施設を急整備してきました
そのため、保育士の人員不足、人材不足が顕著になり、様々な問題が起こってきているように見えます
保育の質の根幹は保育士にあり、その専門性や経験は、子どもの保育のみならず、保護者支援にも作用します
今後は、待機児童対策にかけてきた力を、保育士の待遇改善、配置基準の改善、育成の充実などに傾けていくことが望まれます
保育施設について
保育施設の必要性
今は1・2歳児全体の半数以上が保育施設を利用しているよ!
家庭の保育への依存度は非常に高いので、何かの問題があって保育が閉ざされることがあると、家庭生活は大きく揺らぎます
保育施設と協力する
子どもの数が減り、子育てが各家族の密室の中で行われるようになったことで、子どもが育つ姿が見えにくくなり、特に初心者の保護者は、子育てが手探りになりがちです
保育施設にお世話になることができた保護者は子どもの園での生活を見て、聞いて、安心して良いことを感じます
また保育士の子どもへの関わりを見て、我が子への愛情を励まされ、子どもへの理解を深め、支えられています
保育施設は、家庭の子育ての伴奏者にもなっているね!
子どもの発達への影響
子ども自身も、保育士や仲間との関わりや、遊びや生活の体験によって心身の発達を促されています
特に保育施設が生活の場であることは、生活習慣の援助にとどまらず、幅広い実体験による教育の機能も豊かにしていると思います
保育士の専門性は、子ども一人一人の育ちや個性を把握し、その発達ニーズに合わせて必要な環境を提供することにあります
在園児の保育では、保育者は親子の様子を継続的に把握できます
家庭の状況は変化しやすいため、何か困難な事態が起こったときに頼ってもらえる関係性を日頃から築いておくことは有効だと思います
長期間通うからこそ、子どものことをよく知ってくれていて、相談しやすいね!
発達の遅れがある子への対応
相談では施設の余裕のなさや未熟さが垣間見られることがあります
特に、発達の個性が強く集団行動が苦手な子どもやその保護者に対して、施設から厳しい対応がされ、保護者が鬱になったり施設への不信感を募らせる例があります
保護者の専門機関等の診断書を求めたり家庭での指導を求めたりする前に、園で子どもの育ちに寄り添った保育を行い、その課題を保護者と共有し信頼関係を築いて欲しいね!
地域の子育てを支える
保育施設の力を、園児家庭のみならず、地域に発揮していこうとする試みはすでに様々に行われています
園庭開放、保育体験、広場、一時預かりなどなど
一時預かりは、これまでは待機児童対策に使われることも多かったのですが、今は本来の目的通り、在宅子育て家庭に利用されてきています
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