共働き家庭が増え、0歳で保育園に入園するのも珍しいことではなくなりました
保育園では集団の経験ができることから、早期に入園させることはメリットが多いと言われています
一方で我が子を保育園に預けることに抵抗を覚えたり、仕事と子育ての両立に悩んだりする保護者は少なくありません
この記事では、保育園の役割を踏まえた上で、保育園に子どもを預けるメリットや保育園が行っている保護者への支援などについて、お話します
保育園の役割
保育所保育指針
現在の保育園は厚生労働省の「保育所保育指針」に基づいて役割などが定められています
「保育所保育指針」では以前から、保育園には保護者と子どもの成長の喜びを共有することや保護者の状況を踏まえて支援を行うことを求めていました
「保育所保育指針」では保育園は幼児教育を担う施設として位置づけられており、
・健やかにのびのびと育つ
・身近な人と気持ちが通じ合う
・身近なものと関わり感性が育つ
の3つの柱が乳児期の狙いとして掲げられています
また「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」も示されています
保育園での教育
保育園では教育をしないのではと思ってる人もいるけど、子どもたちにとって日常生活の全てが教育とつながっているよ!
子どもたちは遊びや生活を通して、他人と折り合いをつけたり、相手の気持ちに気付いたり、決められたルールを守ったり、自分の体をコントロールして危険を回避する術を身につけたりと様々なことを学び、人生の土台である「生きる力」を培っていきます
こうした保育において大切にしたいのは、「遊び」と「楽しいという子どもたちの気持ち」です
保育士が教育的効果を狙って遊びを提供するのではなく、子ども達が楽しく遊ぶ中で自ら創意工夫や試行錯誤を繰り返し、学びや成長につなげているよ!
例えば子どもたちがボールを投げる遊びをするとします。
最初は狙ったところに投げられなかったのに、夢中で遊んでいくうちに狙いを定めて投げるコツやボールを投げる強い力、瞬発力などを身につけていきます。
さらにルールを守って遊ぶと楽しいということを学び、相手の気持ちを考えることなどができるようになっていきます
保育園に通うことのメリット
大勢の仲間と一緒に過ごせることが子どもにとって大きなメリットだね!
同じ年頃の子どもや異年齢の集団の中で育ち合う良さが保育園にはあります
日々の中では友達がやっていることを真似るようになり、お互いに刺激しあって新しい遊びに取り組めるようになります
4歳になると年長の子の姿を見て「あのようになりたい」という憧れが出てきて、少し背伸びをした遊びにも挑戦します
また、絵本を読んでも家庭であれば親との1対1の会話になりますが、集団では自分が感じたことを言い合える環境があります
「どうしてこうなっちゃったんだろう」「どうしたらよかったんだろうね」など、子どもたちは友達とやりとりすることで多角的な視点を得ていきます
家では得られない発達に良い刺激がある
子どもを預ける保護者の悩みや不安
子どもを初めて保育園に預ける保護者と面談では
こんな小さな子どもを預けてもいいのでしょうか。後ろめたい気持ちになってしまいます
と打ち明けられることが少なくありません
それは母親として当然の感情であり、親の自覚が育っている証なので、素敵なことだと思います
保育園に長時間預けることを子どもに対して申し訳なく思う保護者もいます
保育園が大切にしていること
保護者が保育園に求めていることは第一に「安心」だね!
預かった子どもの安心・安全を守ることは当然のことですが、保護者にしてみれば保育園に迎えにいった時に「今日も楽しかったよ」と言いながら笑顔で抱きついてくる子どもに会えることは大きな安心感につながります
こうした保護者の期待に応えられる保育を保育士は大切にしています
仕事との両立に不安な保護者は多い
全国に病児・病後児保育が広がりました
働く保護者にとって心強い味方になっていると思います
熱が下がったばかりの子どもを自宅でゆっくり休ませたいと望みながらも、仕事を休むことができない母親は多いことでしょう
こうした心情を理解し共感して励ますのも保育士の大切な役割です
とはいえ、サポートにも限りがあります
労働環境や育児支援体制の改善を図り、社会全体で働く母親を守っていくことが欠かせないように思います
まとめ
保護者はネット等から情報過多とも言えるほど保育園の情報を得ていますが、それに振り回されている様子も見受けられます
また、保育園を選択する際、保育内容より自分の働き方に適合するかどうかを重視する傾向も強いです
乳幼児健診や子育て広場などで保育園を預けることの不安や相談をしたい際には、保育園に預けるメリットをはじめ、保育園の役割やサポートについて説明してもらってください
また、ネットの情報だけでなく、入園面談や見学会などで保育士とやりとりをしたりして親子にとってより良い選択をしていきましょう
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