子どもが今後困らないために、脳にしっかり働いてもらいたいですよね
しかし、そのための対応をできていますか
実は日々の生活リズムが脳の働き方に大きく影響しているのです
この記事では、脳の働きと生活リズムの関係性と、関わり方のコツについて解説していきます
脳幹のはたらき
脳幹は、自律神経や反射、呼吸や体温調整など「生きている」ことにかかわる仕事を全部統括しているいわば「からだの脳」です
脳幹部のはたらきをスムーズにするために大切なのは、生活リズムを整えることと、からだを十分に動かすこと
脳幹と生活リズムの関係
睡眠をコントロールしている体内時計も脳幹の一部にセットされています
体内時計に密接に関与しているのは「メラトニン」というホルモン
これは成長ホルモンの一種であり、細胞の新生・修復・成長に関与します
このメラトニンは主に、ぐっすり寝入った深い睡眠のときに分泌されます
ことわざにも「寝る子は育つ」とか「早寝早起き、丈夫なよい子」とか、ありますよね
早寝早起きは、脳の発達をうながすための一番の基礎!
生活リズムは睡眠のリズムだけではなく、食事時間を規則的にするとか、お昼寝の時間をできるかぎり一定にするようにすることでも整えることができます
遅寝遅起きがもたらす状況
よく見る姿
最近、知的な遅れや障害があるわけでもないのに、なんだか顔色が悪くて、ボーッとしていて、関係がとりづらい、という子どもが増えています
スタッフがオモチャを用意して、「さあ、遊ぼう!」と待っているのに、子どもは「ああしんど」という顔でダラーンと座っています
でも、いろいろな遊具に誘ったり、からだを揺すったり、走り回って遊んだりするうちに、だんだん血色が良くなって、目がキラキラしてきて、1時間くらい遊んで帰るころには、とても元気になります
このようなタイプの子どもたちは、夜12時過ぎに寝て、朝は10時ごろまで寝ているなど、遅寝遅起きの子どもが多いようです
遅寝遅起きの何がいけないのか
遅寝遅起きだと、質の良い睡眠がとれずしっかり休めないよ!
そして本来持って生まれたリズムが崩れて、いろいろ悪い影響を受けているように思われます
脳幹は、筋肉運動の調節を行うはたらきも受け持っています
生活リズムの乱れがもとで、からだをピンとできずにグンニャリなってしまうのは、私たちが徹夜明けや睡眠不足を重ねたときにグンニャリしてしまうのと同じような状態だと考えてみると、わかりやすいと思います
生活リズムを立て直すことで、反応がはっきりし、ことばの発達にも良い影響が出てくることが少なくないよ!
月2回ないし週1回の遊びの教室に通うのは、生活リズムをつくる上でも、良いきっかけになります
早寝早起きにとらわれすぎない
早寝早起きが子どもの発達にとって大事なのは確かですが、逆に、早寝早起きしなければならないということを、過重なプレッシャーに感じる必要はありません
遅寝遅起きの子どもは世の中にはたくさんいます
たとえば、寝るのが夜12時過ぎだったり、カラオケに連れて行かれた日は午前1時だったり
お母さんは朝が苦手で、10時ごろに起きてコーヒーだけしか飲まない、子どもも買い置きの菓子パンとミルクコーヒーくらいですませてしまい、外に連れ出すこともせずテレビを見せ放題題・・・といった育て方をしていても、もともと育つ力のある子どもはちゃんと育つものです
「ことばや発達の遅い子は、伸びてゆく力に少しだけ弱いところがある」と考えられます
苦手を拡大させないために、少しずつきちんとした生活リズムで暮らしていけるようにする
まとめ
今回は脳の働きと生活リズムの関係について解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました