お子さんの言動に違和感や悩みを感じることはありませんか?
他の子と違う気がする..
それは発達障害の可能性もあります
この記事では、その行動は問題ないのかや、関わり方のポイントを解説していきます
ビデオ等の機械の操作が上手
これって問題?
音や映像が出たり動く物に興味を示すことは子どもにとって自然です
さらに複雑な操作をしているのであれば、皆さんは子どもの能力と肯定的に捉えますよね
2歳になると自分でやりたがり、大人がやろうとすると怒ることが多くなるため、機械の操作が上手なのも、それが影響していると思いがちです
これの何が問題なんだろう?
事故につながる
子どもが操作できる機械はテレビにとどまりません
勝手に操作することが事故につながるという認識が必要
事故予防法
- リモコンは子どもの手の届かない場所に置く
- 市販されているプラグの鍵や施錠できるタップを活用する
- 機械は大人が操作することを教える。やりたがる時は、必ず大人の手を添える
- それでも自分一人でやりたがる場合は「テレビはパパのもの」と宣言する。大人から物を借りさせるところからやり直す
適切な要求が出来ない
「出来ないことは要求すれば良い」ということをわかっていない可能性があります
要求を適切に表明する方法を学ぶことは、集団に入った時には他の子との関係の持ち方につながります
「うちの子にはできる」と思っても、改めて観察しよう!
できていない時は1つ前の段階に戻って繰り返し練習しましょう
2歳までに「ちょうだい」と言葉で要求しない時、大人の関わりを受け入れない時は、専門機関へ相談しましょう
好きなビデオを一日中見ている
気になる姿
- お気に入りのビデオを繰り返し見たがり、保護者が「1回だけ」「おしまい」と言っても聞かない
- 食事や排泄をするための中断すらできない
こうなると、子どもから目を離せなくなり家事ができなくなるよね!
子どもが繰り返し見たがるビデオはキャラクターのものに限りません
幼児教育を目的としたビデオだから、「どれだけ見ても良い」という考えは良くない
対応のポイント
大人が主導権を持つ
この時期「ダメ」の理解はできていても、我慢したり大人との約束を守れるようになるのはもう少し先の話です
子どもの行動を大人が決めること(もあるということ)を教える
「1日〇回まで」「ごはんの前の〇分」というように回数や視聴させる時間を決めて大人が守ります
そして「おしまい」と告げたら、言い聞かせようとせずにその場から離れます
興味の範囲を広げる
好きなビデオをずっと見るというのはこだわりであるとともに他者への関心が乏しい状態ともいえます
まずは食事等、子どもにとって他の楽しい事が後に続くようにしよう!
ビデオの中で使われていた歌やしぐさをまねしてやってみせて画面の外に関心を移させるのもオススメです
その時、子どもが他者に向ける視線の動きや関わり方を観察しましょう
不安が強い
気になる姿
泣く、嫌と言う、しがみつく、無言で動かなくなる等、様々な反応で表現されます
- 初めての場所や人を怖がる
- 母親の姿が見えないと泣いて探し回る
- 母親の服をつかんで離さない
- 膝の後ろに隠れる
- キャラクターの着ぐるみや大きなぬいぐるみ、大きな音を怖がる
- 目が覚めたとたんに激しく泣き出す
人見知りは1歳前に減少する子が多いよ!
この時期の子どもは外界に興味を持ち、近づく、触る等の関わりを試みることが本来は多くなる時期です
恐怖の対象の確認
恐怖を示す状況や対象に一定の傾向があるか、いつから表れているか確認しましょう
特性の類似した対象(医師に恐怖を感じるのであれば白衣を着たケーキ屋さんや白衣を着せたぬいぐるみ)でも恐怖を示すか確認します
対応のポイント
子どもが怖がるからと,子どもを過剰に守りすぎないようにしましょう
- 子どもが恐怖を感じずにいられる人物(多くの場合は母親)と一緒にいるところに、恐怖の対象(人や物)が加わるようにする
- 直接恐怖の対象であっても安全な体験をさせる(病院へ行ってもまったく何もされずに帰る)
対応を始めた後も突発的に強い恐怖を示す状態が続き原因が思い当たらない場合は、その時の様子を動画に記録し(さらに可能であればバイタルサインをとり) 専門機関へ相談しましょう
物をなんでも回す
気になる姿
- 物を本来の方法では使わず、クルクル回す
- 押し車のタイヤを回す
- ミニカーを裏返してタイヤを回して眺める
- 扇風機等の回っているものに興味を示す
回転させるだけでは手全体の動きとなり指を使うことの習得につながらないよ!
対応のポイント
物の正しい使い方を根気強くやって見せましょう
興味の対象を取りたり、叱って止めさるのは良くないよ!
また、回すという行動ばかりに目が行きがちですが、興味の持ち方にも特徴が出ることが多いです
この項目に該当する子は、「人より物に興味を示す」ことが多いです
そのため、注意を向けさせてから以下を行いましょう
- 押すと音が出る等、回す以外の運動で変化の生じるおもちゃを用意し、大人が使って見せる
- 道具は実際に大人が使って見せてから渡す。筆記用具であればなぐり書きして見せてから渡す
- 歌に合わせて、手足をいろいろな方向に動かす体操をする。手遊び歌で指を使わせる
子どもが模倣しない時は、子どもの背中にまわり手をとって一緒に動かすところから始めよう!
まとめ
今回は1~2歳児の気になる行動について解説してきました
今回の記事の要点をまとめると、以下の2点があります
これらの行動が見られる子は発達障害の可能性もありますので、「自閉症と関わり方のポイント6選」の記事も参考にしてください
また、この時期の発達についてより知りたい方は↓の記事を参考にしてください
・「うちの子大丈夫?1歳〜1歳6か月の正常な発達」
・「うちの子大丈夫?1歳7か月〜2歳児の正常な発達」
この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです
最後までご覧いただきありがとうございました
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