赤ちゃんの栄養と体の作られ方の関係

赤ちゃんの月齢が進むと体もどんどん大きく、しっかりしてきます

今の時期、お子さんの体の中で何を育て、その栄養源は何から摂っているのでしょうか

体のつくりの変化

生まれたての赤ちゃんはとてもみずみずしくふにゃふにゃしていて、頼りない感じですね

それは体の水分が約75%もあり、脂肪や筋肉が10%程度しかないからです

赤ちゃんの体の水分がこんなにも多いのは、大人よりも代謝が3倍も早いことと、腎臓の排泄する力や尿を濃縮する力が弱いので、多くの水分を必要としているからです

カバさん
カバさん

6か月頃には、体脂肪が2倍以上の25%になるよ!

この間は脳の神経細胞を作る大事な時期で、脳の神経細胞を作るのに脂質が大変重要な働きをしています

1歳頃をピークに体脂肪が減り、たんぱく質(筋肉)が増えてきます

ちょうどこの頃からつかまり立ちや歩き始めるなど、下肢の筋肉が発達してきます

カバさん
カバさん

4歳頃になると大人の体の組成に近づくよ!

では、この体の組成の変化は体の何を作っているのでしょうか?

臓器の重量

カバさん
カバさん

生まれた時に一番出来上がっているのは脳だよ!

脳は6か月で2倍、1歳で3倍、3~4歳頃には大人の90%位の重さになります

すい臓は3か月で3倍、1歳頃には7倍、3歳になると生まれた時の10倍の重さになります

肝臓と腎臓は3か月で2倍、1歳で3倍の重さになり3〜4歳で4倍になります

肝臓は離乳食で食べたものを自分の体に必要なものに作り変え、腎臓はいらなくなったものを捨てるようになります

肝臓と腎臓は生まれてから緩やかに育っていきます

授乳の栄養は足りてる?

1か月頃までの栄養源は母乳・ミルクだけですので、母乳の中身をみてみましょう

三大栄養素のエネルギー配分でみると、なんと脂質が48%、糖質が45%、たんぱく質は7%です

何故、脂肪で大きくなれたのでしょうか

実は、母乳の脂質の中には必須脂肪酸というものが含まれており、これが細胞膜の材料となり、臓器や体を大きくしました

2か月以降になると母乳の栄養素バランスでは、体を支える筋肉が発達したり、内臓を育てるためのたんぱく質や、活動するためのエネルギー源である糖質が不足してきます

体の成長に合わせ、三大栄養素の配分も変化し、3歳頃には大人と同じ配分になります

    三大栄養素のエネルギー配分が体を作り、体の発達に合わせて配分を変えることで、さらに体を作っている

    まとめ

    今回は赤ちゃんの栄養と体の作られ方の関係について解説してきました

    この記事が、少しでもお役に立てたのであれば嬉しいです

    最後までご覧いただきありがとうございました

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